多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

都県界の静かなピーク、日向沢ノ峰

2017-04-25 20:04:00 | 山のこと
23日、仕事の下見で奥多摩/日向沢ノ峰(ひなたざわのうら・1356m)へ。

東京都と埼玉県の都県界尾根、長沢背稜上にある静かなピーク。「峰=ウラ」と発音される山名が興味深い。ウラは、もともと上端や先端を表す言葉だそう。この山が、日向沢という沢のどんづまり、つまり源頭部に位置することから「ヒナタザワノウラ」と呼ばれるようになり、そのウラに峰という字を当てたものと思われます。

お隣り山梨県丹波山村にもサオラ峠という場所があります。現地の指導標の表記は「サヲウラ峠」。こちらは「竿裏峠」がなまったもので「竿の先のように高い場所にあり、沢を詰めた場所に位置する峠」(『山名の不思議』平凡社ライブラリー)からの命名とのこと。

山名や地名というものは、地元での古くからの呼び名に当て字をしたものだそうですから、漢字と読みが一致しない(読めない!)ことも少なくありません。その由来を探っていくと思わぬ(面白い)発見があり、その山や土地に興味や親しみが湧いてきます。

本日のスタートは…

こちらから。






アカヤシオ(赤八汐)。今シーズン初めて。




から望む…

御前山(1405=左真ん中)と三頭山(1531=右奥)

三ツドッケ(1576=左奥)と蕎麦粒山(1472=右上)

雲取山(2017=左上)と芋ノ木ドッケ(1946=右上)…奥多摩の秀峰そろい踏み。




大丹波川(おおたばがわ)源流部は…

ヒトリシズカ(一人静)

ミツバコンロンソウ(三葉崑崙草)

ニリンソウ(二輪草)…春の野草のベストシーズン!



急坂混じりの都県界ピークを次々に越え、水道水源林防火帯の開放的な主稜線へ。〆は、春爛漫の大丹波川源流部…変化に富み少々辛口の全長約16kmを、約8時間かけて堪能しました。個人的には好きなタイプのコースですが、参加される皆さんは…!?(笑)







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