多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

芋ノ木ドッケから天祖山へ

2015-09-14 19:14:12 | 山のこと
13日、仕事の下見で奥多摩/芋ノ木ドッケ(いものきどっけ・1946㍍)-天祖山(てんそざん・1723.3㍍)へ。所属するコメツガ山の会のSg氏とWk氏が同行。

東京都西多摩郡奥多摩町と埼玉県秩父市を分ける都県界尾根・長沢背稜(ながさわはいりょう)。芋ノ木ドッケはその北西端、東京の最深部に位置する。天祖山は、同背稜から南に派生する尾根の最高点。

雲取山(くもとりやま・2017.1㍍)周辺の亜高山帯針葉樹林が次第に高度を下げて落葉広葉樹林に植生を変化させる途上にあたり、トウヒ、コメツガ、ブナ、ミズナラ…首都にあって手つかずの原生林が広がる。日帰りでは長丁場となるため、訪れる人は少ない。


登路に選んだ二軒小屋尾根の取り付き点・長沢谷(ながさわだに)。

予想通り増水し木橋も外されていたため、靴を脱ぎ渡渉してスタート。


カツラ巨樹。


ミズナラ巨樹。


芋ノ木ドッケ山頂。

国土地理院の地形図では「芋木(いもぎ)のドッケ」と表示され、“イモノキ”か“イモギ”か、日本近代登山の祖・小暮理太郎(こぐれりたろう、1873-1944)氏の時代から山名論争がなされてきた。『新日本山岳誌』(日本山岳会編著)などによると、イモノキはウコギ科の落葉高木タカノツメ、イモギは同じ仲間のコシアブラの異称。このどちらかの木が多いトッキ、トッケ(突起、尖峰)からきた山名とか。現在は、コメツガなどの濃い針葉樹林に覆われて眺望はなし。




キノコが続々…でしたが同定できず。(苦笑)


芋ノ木ドッケ(左上)を振り返る。



天祖山山頂。

石灰岩の山で、かつては白石山(はくせきさん)などとも呼ばれた。1800年代後半に「山頂に天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)ほか八百万神が祀られ、天祖神社の社殿が建立されたころから現在の名で呼ばれるようになった」(同誌)。現在も、八月一日から十五日までの間信者が集まって登拝する、という。


急坂で、足場の悪い「表参道」を八丁橋に下山。

当初は行動10時間を予定していましたが、涼しく快適な天候と強力なパートナーに引っ張られて2時間以上早い下山。他の登山者に出会うこともなく、静かで、久しぶりに「歩いた!」充実の山歩きとなりました。感謝します。






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