9/13~14日、仕事の下見で、奥秩父/雲取山(くもとりやま)~飛龍山(ひりゅうさん)へ行きました。今回のパートナーは、自称山ガール?のMさん。
本コースは、東京、山梨、埼玉、長野の1都3県にまたがる奥秩父主脈縦走路の一部。亜高山帯針葉樹林に覆われた標高2000m級の山稜と予想以上の長丁場に、この山域の深さを実感しました。
■9/13(火)/晴れのち曇り
(自宅~JR~奥多摩駅~バス~)鴨沢7:30/7:50-七ツ石小屋11:25/11:40-奥多摩小屋12:50/13:05-雲取山荘14:20<泊>
山梨県丹波山村の鴨沢を出発。空は秋色ですが…日向にいるとまだ暑さが応えます。気温25℃。
登山道上には、先日の台風12号によると思われる倒木が数本見受けられました。
石尾根縦走路。少し前から雲が湧き、直射日光が遮られました。ホッ。左奥に見え隠れするのが、あす目指す飛龍山とその稜線。
ナナカマド(七竈/バラ科)の真っ赤な実に、秋の予感。
台風12号の大雨で、雲取山登山口の一つ・三条ノ湯へ続く後山林道が崩れ、全面通行止めになっていました。復旧は未定。
本日の宿・雲取山荘(1835m)着。気温19℃。辺りはすっかりガスに覆われ、夕方雨もパラつきました。
ちなみに宿泊者は20人弱。ほとんど貸切状態で、快適でした!
■9/14(水)/晴れ
雲取山荘4:50-雲取山5:20/5:30-北天ノタル8:25/8:35-飛龍山9:35/10:00-前飛龍10:45-熊倉山11:45/12:00-サオラ峠12:30-丹波山温泉・のめこい湯14:30(/15:45~バス~奥多摩駅~JR~自宅)
本日は、約14kmの長丁場。夜明け前に出発しました。気温14℃。
雲取山(2017.1m)の頂上で…
朝陽を迎えました。この頂でのご来光は初めて。
南には富士山が幻想的。
黎明の雲取山を後にして…
西へ縦走開始。左奥に見えるのが飛龍山です。
このルート、途中にある三ツ山(みつやま・1949.3m)などのピークは南側を巻く形でつけられており、東京都の水道水源林としても整備されているため、比較的歩きやすい。
石尾根上に湧き立つ積雲は、夏の風景。今回の山行ではまだ、秋よりも夏が優勢でした。
強い日差しを吸収してくれるイラモミ(マツ科)やコメツガ(同)などの濃い針葉樹林が、気持ち良い。一方で、眺望はほとんどありません。
飛龍山(2069.1m)周辺も針葉樹に覆われ、静か。あまり人が立ち寄らない雰囲気でした。21℃。
ここから、前飛竜~サオラ峠経由で標高差1400m弱を丹波山村へ一気に下ります。が、これがなかなか手強い。岩屑の急斜面が多く、一部岩稜や谷側が切れたトラバースも。雲取山~飛龍山までの道がほぼ平坦で歩きやすかったこと、そしてこの辺りから疲れが出始めることを考えると、本番でのこの下りは心してかからねば…と思いました。
それでも、癒しがあるのは嬉しいところ。
花の色と作りが繊細なアサマヒゴタイ(浅間平江帯/キク科)?いや、コウシュウヒゴタイ(甲州平江帯)かも…私のあまい写真では同定し切れませんでした。(苦笑)
ミヤマママコナ(深山飯子菜/ゴマノハグサ科)。北アルプスなど日本海側のものに比べると白みが強い。
1600m付近からブナ林に入ると…
地面からイガクリ頭?初めて見るキノコです。
調べてみると、ブナ・ミズナラ林に発生するムラサキフウセンタケ(紫風船茸/フウセンタケ科)に似ている気もしますが…自信がありません。どなたかご存知の方がいたら教えてください。
雲取山荘から9時間40分、暑さに追われるように丹波山温泉・のめこい湯へ下山。「温泉でさっぱりするぞー!」と駆け込んだところ…
のお知らせが…きっと、ショックと疲れを隠し切れなかったのでしょう。Mさんと二人佇んでいたところへ、係員がわざわざ話しに来てくれました。「シャワーは使えますのでどうぞ。無料で構いません」。
貯蔵タンク内の温泉水で急場を凌いでいるとのことで、入ってみると、ごく普通に入浴することができました。おそらく、あまり多くの利用者に来られるとタンク内の湯がすぐに尽きてしまうため、苦肉の策だったのでしょうね。しかもタダ!とても嬉しい締めくくりとなりました。
Mさんも、久しぶりの登山で疲れたことと思います。Mさんが安定した歩きを見せてくれたことで、今回の山行を順調にこなすことができました。感謝します。
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