多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

戦国の山城と…

2016-05-09 20:23:30 | 檜原村のこと
8日、仕事の下見で西多摩郡檜原村(ひのはらむら)の檜原城址へ。4年ぶり。


東麓の橘橋(たちばなばし)より、檜原城址(右上)を望む。


本丸跡

檜原城は、檜原村の東部、北秋川と南秋川の合流点を見下ろす標高約460㍍の山頂にある。築城年代等には諸説あるが、後北条氏(小田原北条氏)の時代に、甲斐武田氏への備えとして利用されたものと考えられている。

山麓との比高差は200㍍、山頂部の南北両端と中央部に堀切(ほりきり)を設け、その間に小規模な廓(くるわ)が連続。山頂東には長大な竪堀(たてぼり)も残り、「単純ではあるが侵入に対して遮断効果のある縄張となっている」(『文化財の保護第39号』東京都教育委員会)。

天正18(1590)年、天下統一を目指す豊臣秀吉の関東侵攻により落城。以後は廃城となったものの、都内にある中世城郭のうち戦国初期の構造をよく残しており、歴史的・学術的に価値が高いとして、平成3(1991)年3月、東京都史跡に指定された。(現地案内板、ほか参考)


山頂から東に、同じ北条氏が支配した戸倉城山(とくらしろやま・434㍍=上奥の三角錐)がよく見える。

北条氏は、当時ナンバー2だった氏照(うじてる)の居城・滝山城(たきやまじょう、八王子市)と、これらの支城を“のろし”でつなぐ連絡体制を敷いていた、という。


新緑滴る南秋川。

本日、4年前と同じ場所で…


ササバギンラン(笹葉銀蘭)にも出逢うことができました。ホッ…。









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