愉快なコメディで、わたしと同年輩やそれ以上の年齢の仲良しじいさん3人が年金中止でパイが食えなくなることに憤慨し銀行強盗を思いつく。そして成功しめでたしめでたしで終わる。
たわいのない筋であり毒にも薬にもならない、がははと笑い飛ばして以上終わりなのだが妙に後を引く。
必殺仕掛け人をご存知だろう、藤田まことが闇の仕掛け人で、悪人を非合法にバッサバッサと始末していく。悪に悪を持って成敗していくのが痛快で、非現実だがなってみたいナンバーワンではないかと。
じいさんず では悪人の成敗では無い。巧妙な社会システムで年金ストップされる理不尽さにだれも傷つけずに銀行強盗に挑むのだ。
そういうわけで筋は相当異なるのだがわたしの頭の中では必殺仕掛け人のジャンルに入る作品なのだ。
改めて成敗ものが鉄板ネタだと確信したね。
アリバイ作りとしてじいさんが愛人と一発やっていたというのも十分笑える。
女の子が犯人じいさんの面通しで登場して、あえて 知らない と言う、妙に嘘っぽい、あざとく泣かせるオチもついている。
この監督やりたい放題たのしんでいる。