写真167枚 紀行文50000文字
目次
ボローニャから列車で 3
カサ・ミラ 7
カサ・バトリョ 8
バルセロナ大聖堂 40
街角の食事 45
カタルーニャ美術館 53
ピカソ美術館 56
さりげない風景 62
カタルーニャ音楽堂 69
カサ・レオ・モレラ 75
グエル公園 77
波型の柱廊 86
パビリオン 93
ガウディ・ハウス博物館 96
サグラダ・ファミリア 129
ハイライト抜粋
ユーレイルパスを手に、次なる冒険に心を弾ませていた。広がる線路は私たちを誘い、イタリアからスペイン、バルセロナへの列車の旅を決意した。イタリアの魅力に既に浸りつつ、次の章はスペインだ。
列車から降り立った瞬間に感じたのは、これまでの旅路の疲れよりも、これから始まる冒険への期待感だった。ガウディの傑作が待つ街、そして1992年のオリンピックで世界にその名を轟かせたバルセロナ。
アントニ・ガウディが設計したカサ・ミラ(La Pedrera)の屋根裏部分の特徴的なアーチ構造。ガウディは自然からインスピレーションを得て、曲線を多用したデザインを生み出した。
ガウディの代表作の一つ、カサ・バトリョ。曲線と光の戯れ、そしてその奥に潜む哲学。すべてがこの街に根付いた、バルセロナの心そのものだ。
バルセロナの街を歩くと圧倒的な威容を誇るサンタ・クレウ・イ・サンタ・エウラリア大聖堂が現れる。バルセロナ大聖堂とも呼ばれるこのゴシック様式の教会は、街の歴史と精神を象徴する重要なランドマークのひとつだ。