わたしはNTTデータで18年、金融やドコモ基幹システムの開発に携わってきた経験をもつ。だからブロックチェーンの理解など割合簡単だろうとタカをくくってきたが現在に至るまですっきりと理解できたためしがない。
今回下記の記事を読んで過去のバンキングシステムとどう違うかがようやくわかってきた。(おまえの理解力が悪いだけだとの反論もあるでしょうが)
過去に金融システムなどの開発経験のある解説者が発展を歴史的に解説してきていればブロックチェーンがここまでわかりにくいものにはならなかったと勝手に思っております。
マイニングはブロックを作成しハッシュ関数で暗号化された数値を計算する。そこまではわかる。わからないのはブロックを作成しチェーンに結びつけるタイミングだ。
これって取引が発生した瞬間に計算しなければ実用にならないはずだがマイナーは非同期にブロックを作り出しているように思う。この点がいまだよくわからない。
それとファイルの分散化が強調されているが、これって仮想化された共同センターファイルと同じであり、言い換えればデータのブロックがインタネットのパケットのように標準化されたものらしいと理解できた。
すると一部のノードが破壊されたりクラッシュしたらどのように対処するのだろうなどの疑問もわいてくるが、それはさておいて優れた発想だ。
以上の2点が疑問として若干残るがわたしなりの経験で咀嚼できる範囲に近づいた。
もう一つの大きな課題はマイニングに対するエコの観点からの心理的抵抗だったが、下記の記事では太陽発電の利用で活路が見いだせるらしい。
ともかく、下記の記事で要点をメモしておきます。
https://globalxetfs.co.jp/research/introducing-the-global-x-blockchain-etf-bkch/index.html
ビットコインのマイナーは電気料金の安い立地、オフピーク時間に活動する傾向。
新規の太陽光発電(PV)および陸上風力発電の電力コストは既存の多くの石炭火力発電所を運営し続けるコストを平均して下回っている。
マイナーの再生可能エネルギーはエネルギー消費量全体の約40%を占め
ビットコインの電力消費量(年間87.7テラワットアワー(TWh))が世界の総電力消費量に占める割合0.40%。
透明性のある検証済み取引や、変更不可能なデータ入力、そして記録管理という特徴。事実上すべてのものにブロックチェーン技術を導入すれば価値を生み出す可能性。
ブロックチェーンでは、すべてのグループが同じデータセットに基づいて作業し、データや取引の記録の正確性を信頼し、過去の取引に関する透明性を確保。
サプライチェーンの透明性はブロックチェーン技術で。
2019年に米国で発生した ロメインレタスによる大腸菌感染症のように、汚染された食品の出荷は広範な影響を及ぼすリスクで従来は
食料品店にとってすべての在庫を棚から撤去しなければならないことを意味する。
ブロックチェーンを使えば、汚染された在庫を供給源に遡る形で即時に追跡し、汚染されていな い在庫を保全し、その後の感染拡大を防止する。
医療の追跡管理。患者の過去のデータをリアルタイムで共有することは困難。
患者固有の識別子を使用すると、ブロックチェーンに医療記録を保存することが可能。
スマートコントラクト ブロックチェーンでの取引を発生させる、事前に定められた一連のルール。「条件(if/when)」パラメーターとその「結果(then)」のパラメーターで構成。
この自動化された手法により、事前に定められたすべての条件が満たされた場合にのみ契約を実行することができ、すべての参加者が結果の確実性を得られる。
デジタルアートの売却、資金の放出、不動産の権原の移転、保険金の請求等。取引は成立次第ブロックチェーンに記録。
暗号通貨 上場銘柄は今や2ダース
ブロックチェーンのシステムに関わるサブテーマは以下の通り。
デジタル資産のマイニング
ブロックチェーンおよびデジタル資産の取引
ブロックチェーンおよびデジタル資産のハードウェア
ブロックチェーンの応用と統合
21万ブロックがマイニングされるごと(およそ4年ごと)に、ビットコインのマイナーが取引の処理の対価として受け取るブロック報酬は半減。
マイニング可能なビットコインの量に限り。2,100万ビットコイン、現在約1,870万ビットコインがマイニング済み、残る約230万ビットコインは2140年までにマイニングされると推測。
暗号通貨の時価総額ランキング(2021年6月24日現在)
ビットコイン - 6,290億ドル
イーサリアム - 2,270億ドル
テザー - 630億ドル
バイナンスコイン - 470億ドル
カルダノ - 430億ドル
デジタル資産の時価総額合計は1兆3,500億ドル超
これからわかることは、マイニング分野に参入チャンスがまだあるということだが、ただし電力費の安い地域例えば赤道直下の太陽発電コストが安い場所でないと成り立たない。(赤道直下はm2あたりの発電効率がそうでない場所の2倍ちかいともいう)
古巣のソフトバンクへ
孫さんのエコ電力事業構想など、赤道直下のインドネシアなどに目を向けてマイニングとの合わせ技であらたな展開が見込めるのではないか。 マイニングは遠方でも伝送費用は掛からず、地産地消でいけるのだから。