まさおレポート

当ブログへようこそ。広範囲を記事にしていますので右欄のカテゴリー分類から入ると関連記事へのアクセスに便利です。 

ラーマーヤナの主要登場人物の紹介とあらすじ(ver 1.7) 概要

2023-08-08 | バリ島 文化・風習・葬祭・ヒンドゥ・寺院・宮殿

ユニット 3:ラーマーヤナの主要登場人物の紹介とあらすじ(ver 1.1) 概要 ラーマーヤナ Rāmāyaユニット 3:ラーマーヤナの主要登場人物の紹介とあらすじ(ver 1.1) 概要 ラーマーヤナ Rāmāyaユニット 3:ラーマーヤナの主要登場人物の紹介とあらすじ(ver 1.1) 概要 ラーマーヤナ Rāmāya

page2image1075537888
ジャワのワヤン人形:ラーマ、ハヌマーン、ラーヴァナ、シーター

ラーマーヤナの主要登場人物の紹介とあらすじ(ver 1.7) 概要

ラーマーヤナ Rāmāyaṇa.Rāma+ayana「ラーマ王子の行程」の意.ヴァールミーキ作とされるサ ンスクリット語全 7 編(2 万 4 千詩節)が標準的なテキストとされるが、インド・東南アジアに無数 のテクストが存在する.原型は前 2 世紀頃に成立、2 世紀頃に現在の形が完成.ラーマをヴィシュヌ 神の転生とする設定や第7編は後期に付加されたと推測されている.

物語(ストーリー)はトレーター・ユガの時代に設定されている。ラーマ王子はヴィシュヌ神の 7 番めの転生とされる。パラシュラーマは同じく 6 番目の転生.ラーマの昇天をもってトレーター・ユ ガが終わり、ドヴァーパラ・ユガが始まる.ラーマはアヨーディヤーを王都とするコーサラ王国の王 子。「太陽族」の家系。

物語は、ヴァールミーキ仙がラーマの二人の息子たちに父ラーマの事績として詠って聞かせたもの を、息子たちが記憶し、ラーマ王の前で詠唱したものであると第 7 編の中で説明.

登場人物(登場順と血縁関係による。読みはサンスクリットによる。)

ダシャラタ Daśaratha ラーマ Rāma

バラタ Bharata ラクシュマナ Lakṣmaṇa

シャトゥルグナ Śatrughna

ヴィシュヴァーミトラ Viśvāmitra ジャナカ王 Janaka
シーターSītā
パラシュラーマ

ラーヴァナ Rāvaṇa

シュールパナカーŚūrpanakhā ヴィビーシャナ Vibhīṣana クンバカルナ Kumbhakarṇa インドラジット Indrajit

ヴァーリン Vālin スグリーヴァ Sugrīva ハヌマーン Hanumān ヴァールミーキ Vālmīki クシャ Kuśa

ラヴァ Lava ジャターユス Jatāyus アグニ Agni

あらすじ

コーサラ国の王.ラーマの父. コーサラ国の王子.ダシャラタ王とその第 1 カウサリヤー の息子.
ラーマの弟.第 2 王妃カイケーイー妃の息子. ラーマの弟.第 3 王妃スミトラー妃の息子.シャトルグナ と双子.
ラーマの弟.第 3 王妃スミトラー妃の息子.ラクシュマナ と双子.
聖仙(ルシ).ラーマの師. ヴィデーハ国の王.シーターの父. ヴィデーハ国の王女.ジャナカ王の娘. 「斧を持ったラーマ」の意.クシャトリヤに復讐するバラ モン戦士. ランカー島(スリランカ)の羅刹(Rākṣasa)の王.十面二 十臂.別名ダシャムカ(Daśamukha 十の顔)ダシャカン タ(Daśakaṇṭha 十の首)
ラーヴァナの妹.羅刹.
ラーヴァナの弟.羅刹
ラーヴァナの弟.羅刹.
ラーヴァナの息子.羅刹. キシュキンダーの猿の王.スグリーヴァの兄. ヴァーリンの弟.
スグリーヴァの配下の猿の大将. 仙人.『ラーマーヤナ』の作者. ラーマとシーターの息子.ラヴァと双子. ラーマとシーターの息子.クシャと双子. 禿鷹.ジャナカ王の友.
火神.

第 1 編「少年の巻」
コーサラ国王ダシャラタはヴィシュヌ神の化身であるラーマなど 4 人の王子を得た(カウサリヤー

妃からラーマ、カイケーイー妃からバラタ、スミトラー妃からラクシュマナとシャトゥルグナ).ヴィ シュヴァーミトラ仙の薫陶を受けたラーマは,ジャナカ王の宮廷で開かれた婿選びの競技で優勝し, 王女シーターと結婚する.ラーマはパラシュラーマを打ち負かす.
第 2 編「アヨーディヤーの巻」

ダシャラタ王はラーマに王位を譲ろうとするが,カイケーイー妃の干渉にあって,バラタを王位に つけること,ラーマを 14 年間森に追放することを余儀なくされる.ラーマは父の命にしたがい,シー ター妃とラクシュマナに伴われてアヨーディヤーの都を出るが,残された王は悲しみの余り絶命する. バラタはラーマを引き戻そうとするが拒絶され,ラーマから譲り受けた履き物を王座に置いてラーマ の代理として統治する.

第 3 編「森林の巻」 ラーマたちは行者たちを邪魔する羅刹たちの退治に活躍する.シュールパナカーはラーマに懸想し

て拒絶されラクシュマナからは侮辱を受ける.彼女は復讐のため兄ラーヴァナにシーターをさらって 妻にするようそそのかす.小鹿を使った奸計でシーターを誘拐したラーヴァナは,シーターを救おう としたジャターユスを倒し,ランカー島に帰還する.失踪したシーターを探すラーマたちはキシュキ ンダーでスグリーヴァとその家来の猿たちに出会う.

第 4 編「キシュキンダーの巻」 ラーマはスグリーヴァが兄ヴァーリンから王国と妻を取り戻すのを手伝い,代わりにスグリーヴァ

の部下たちにシーター探索の援助をうける.ハヌマーンはランカー島にシーターが誘拐されたことを 突き止める.
第 5 編「美麗の巻」

ハヌマーンは海を飛び越えてランカー島へ渡り,シーターと接触し,ラーマの指輪を渡して救出が 近いことを知らせる.ハヌマーンは羅刹たちに捕まるが,ラーヴァナの宮廷を火の海にしてラーマの もとに帰還する.
第 6 編「戦闘の巻」

ラーマたちは猿たちの力によって海に橋を架けてランカー島に攻め込む.ヴィビーシャナは兄を諌 めるが聞き入れられず,ラーマに協力する.激しい戦いの末,ラーマはラーヴァたちを倒し,ヴィビ ーシャナを王位につける.ラーマに貞操を疑われたシーターは火の中に身を投じるが,火神アグニが 現れてシーターの潔白を証明する.一行はアヨーディヤーへ凱旋し,ラーマは王位につく.

第 7 編「最後の巻」 国民の間にシーターの貞操を疑う声が生じ,ラーマはシーターを森に追放する.シーターはヴァー

ルミーキ仙の庵に滞在し,クシャとラヴァの双子を産む.ヴァールミーキ仙は二人に『ラーマーヤナ』 を語って聞かせる.二人が物語を朗詠するのを聞いたラーマは,シーターに身の潔白を証明するよう 求める.シーターが大地の女神を呼び出すと,女神はシーターを抱いて地中に消える.嘆き悲しむラ ーマは王位をクシャとラヴァに譲り,天界に昇ってヴィシュヌ神に戻った.


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。