クスコのサン・ペドロ駅から乗り込む。マチュピチュ行きの列車はオリエント・エクスプレス社のビスタドームで天井に窓がついている。ちなみに豪華特別列車の「ハイラム・ビンガム・トレインは次の駅ボロイから出る。
ブランチとカクテルディナー、ロッジでのアフタヌーンティー、マチュピチュ入場券、マチュピチュまでのバスチケット往復がセットになって495USドル。そしてバックパッカークラスは往復68USドルと格安になる。(2007年当時)
オリエント・エクスプレスが運営しているせいかスタッフがロングコート着ている。
帰りのビスタドームの車内では列車スタッフがアルパカ製品を着て歩き回り、車内販売をショーとして楽しむ。
かつてペルー国鉄(ENAFER)ペルー南部鉄道の駅だったが1999年に路線の所有は国鉄のまま運行が民営化された。
車窓から見える風景が面白くて全てを撮りたくなるので忙しい。ウルバンバ川を撮る。
マチュピチュは2、3メートルの高さごとに築かれた石組と総計3000段ある急な石段で足場をキープしている。この長い石段を登る。
急な石段を登るつれあい。
雲の上に憩うひと時を。このあたり標高約2450m。したがってそれほど息苦しさは覚えない。
コンドルの神殿。後部にコンドルの翼にあたる巨石が見える。翼のような形の自然の巨石に石組みを加えて形成している。
手前下の地面の三角の平な石がコンドルのくちばし。
地上と天界を結ぶ神聖な場所でコンドルがその役目を担うにふさわしい。生贄の儀式がこの石の台におかれたのだろう。
翼をかたどった石の部分の空間からミイラが出てきた。インカの3つの掟(「盗むな、怠けるな、嘘をつくな」)を破った者を入れておいたとも。ハイラム・ビンガムは牢獄だったと。拷問が行われていたという説も。
世界遺産として楽しみに出かけるが世界遺産は一皮むくと悲惨な歴史が隠れていることが多い。
煙のように立ち込める霧が孤高の地を強調する。
視界は10mあるかないか。
崖っぷちに立つとさすがに怖い。
ワイナピチュを眺めて休憩する。
雲を眼下に見下ろして休憩する。最も好きな一瞬だ。
帰路につく。転がっていた枝を杖に。
マチュピチュの駅名はアグアス・カリエンテス(熱い湯)と呼ばれたがその由来はこの温泉から来ている。露店ジャングル風呂に浸かる。湯気のため、温泉内はピンボケだ。風呂に入りながらインカの文明に思いをはせる。
バックはワイナピチュ。
ここでマチュピチュはインカの王の湯池場だったのではないかとの歴史的仮説を。(笑)