潰瘍性大腸炎が再発したとのこと、このタイミングで辞意表明をしないと内閣改造、秋の臨時国会で一層のストレスを抱えることになる。絶好のタイミングだろう、長い間ご苦労様でした。これまで見てきたなかでもっとも好感のもてる首相だった。
わたしが勤め人だった頃に3人の部下が潰瘍性大腸炎を患っていた。難病指定に入っていることもこの頃に知った。とにかく痛いのもつらいが精神的にも相当につらいと彼らから聞いていた。
この難局をこの持病を持ってよく乗り越えてきたと思う。再発したというならなおさらだろう。痛みは精神の安定を簡単に壊してしまう。首相という超重責は辞任し後継首相が人事を行い臨時国会に臨むのが最善だろう。
世界各国首脳がねぎらいの言葉をかけている中で28日の記者会見で安倍首相にお疲れ様でしたの発言したのは一人だけだと言う。
人間的な感情のない記者が増えているのだろうか。橋下さんも確かそんなことを言っていたな。
安倍首相退陣に関する6紙の社説で朝日、毎日、東京は相変わらずの調子だ、権力を批判する立場だからこそわれらが首相の最後にあたってもっと国際的判断に立った大人の論調が聞きたかったが。
朝日「最長政権 突然の幕へ 「安倍政治」の弊害 清算の時」
毎日「安倍首相が辞任表明 行き詰まった末の幕引き」
読売「首相退陣表明 危機対処へ政治空白を避けよ」
日経「コロナ禍に政治空白は許されない」
産経「首相の退陣表明 速やかに自民党総裁選を 「安倍政治」を発射台にせよ」
東京「首相退陣表明 「安倍政治」の転換こそ」自民党内の総裁選出プロセスを党員まで含めて実行しろ
安倍政権は雇用の確保で顕著な成果を達成できた。1953年以降の歴代政権において失業率低下と就業者数の増加を同時に達成できたのは29政権中10政権しかない。安倍政権が突出している。7年8ヵ月で東北の復興、30年続いたデフレに3本の矢で挑み、400万人を超える雇用をつくり出す。
2012年末にアベノミクスで日本のGDPは498兆円(2012年Q4)から485兆円(2020年Q2)へと後退してしまったがこれは安倍政権以前から続くデフレ下ではむしろ善戦だろう。
実質賃金指数は104.5(2012年平均)から99.9(2019年平均)へと下落したがこれも同様。デフレが発生すると名目賃金、実質賃金は減少する傾向がある。
2015年に安保法制を改変したことで集団的自衛権で安全保障が強化された。
拉致問題は心残りだがこの問題は相手があってのものだ。拉致被害者の双子の兄が安倍さんを責めるなと言っていたが、ここまで言わせる首相はいなかった。拉致問題、北方領土は解決に持ち込むのは非常に難しいと国民のだれもが考えている。
保育の拡充た、幼児教育、保育の無償化、高等教育の無償化、働き方改革や一億総活躍社会、、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)、は日EU(欧州連合)のEPA(経済連携協定)、日米の貿易交渉
後継は岸田政調会長、菅官房長官、石破元幹事長の争いだがどうなるだろう。
朝日、毎日新聞が「党員を入れて」と石破茂元幹事長を推している。朝日、毎日の論調に反対なわたしには石破茂元幹事長も首相になってほしくない。石破茂元幹事長にとって朝日、毎日が応援するとひいきの引き倒しになってしまうのではと。
安倍政権に対しえては目玉がないとの指摘もある。
吉田茂政権は、サンフランシスコ講和条約に調印し、日米安全保障条約を締結した。
佐藤栄作政権は、沖縄を返還させた。
中曽根康弘政権は、国鉄・電電公社・専売公社を民営化させた。
小泉純一郎政権は、北朝鮮から5人の日本人拉致被害者とその家族を連れ戻した。
しかし日経平均を127%アップしたのは相当な功績だろう。