まさおレポート

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世界の風景11 食い物 アメリカ編

2017-03-01 | 紀行 USA・UK・FR・BCN・GVE・AUS・DEU

いずれも20年ほどまえの米国での記憶を頼りに記した。忘却のフィルターにかけられて残った記憶だ。(私にとって)何かの意味があるかもしれない。

スミス・アンド・ウォーレンスキー

米国の味覚の記憶ではステーキはニューヨークで食べたスミス・アンド・ウォーレンスキー(Smith & Wollensky)がまっ先に思いだされる。2位は昨年の南米旅行で名もない店で食べたステーキだ。レストランの名前など片端から忘れる私が何故スミス・アンド・ウォーレンスキーという長たらしい名前を覚えているのかというと、日本にいても時折その名前が話題にあがる為だ。「なんて店でしたっけねえ。あのほらステーキのうまくて有名な店…」というと「ああ、スミス・アンド・ウォーレンスキーだね」てな具合の会話が繰り返されて記憶が定着されているためだ。

何気なくネットで検索してみると「長者番付上位の常連で著名投資家のウォーレン・バフェット氏と昼食をともにする権利が競売にかけられ、これまでで最高額の65万100ドル(約8,000万円)で30日落札された」なる記事が目に入った。何の関係かと読むと、その昼食はなんとスミス・アンド・ウォーレンスキーでとるのだそうだ。

看板にsince 1877 steaks&chopsとあり米国国旗が翻る。格子状のデザインがどことなく倉敷を連想させる店のたたずまいだ。予約の時間につくとまずバーで赤ワインを飲みながら席の準備が整うのを待つ。数名の男女がゆったりとワインを傾けている。薄暗いバーに女性の金髪が映える。大きなグラスになみなみと注がれたワインはこれだけで酔っ払いそうな量だ。

席に着き周りを見渡すとみんなのわくわくした感じがわかる。体の大きなアメリカ人の前に確かに草鞋のようなステーキが置かれる。旨そうな焦げ目が目に入りいい匂いが漂ってくる。それまで談笑していたそのアメリカ人の顔が一瞬真摯な表情になる。旨い肉の塊を喰うという官能的な瞬間を前にしてこの表情はよくわかる。私はアスパラガスのソテーと三センチもあろうかフィレミニヨンを食べる。それにしてもあの300グラムのフィレミニヨンもう一度喰いたい。

ワシントン海沿い シーフードの牡蠣

海岸沿いの舗道をあるくと海から上がったイカを無造作に詰め込んだ缶が置かれている。日本ならもっとうまそうに見えるのにと思う。魚介に対する思い入れが少ないのかもしれない。

同行の米国人M氏に連れて行かれたシーフードレストランではオイスターバーが目につく。世界中の牡蠣を集めたのではないかと思えるほど種類が多い。hiroshimaと書かれた牡蠣もある。牡蠣をいくつか選びロブスターを焼いてもらう。クラムチャウダーも頼む。やがてクラムチャウダーがテーブルに置かれ熱いスープを飲む。硝子の大皿に殻つきの大ぶりな牡蠣が6個ならび真ん中にレモンとソースの小皿が乗っている。牡蠣はナパバレーの白ワインとよく合った。ロブスターも肉が豊富でうまい。デザートにはやや酸っぱくて渋いベリーを食べる。これだけではあまりうまいと言えないがデザートとしては旨い。こういう料理の組み合わせの文化はさすがだ。

コロラド川を見ながらステーキ

現在はソフトバンク傘下になったスプリントを訪れたときのこと、アクセスチャージ(接続料金)の課金センターで話を聞いたあと昼飯となりコロラド川を見下ろすレストランでステーキを食べた。ステーキの味は忘れたがコロラド川の深い深いエメラルドグリーンが最大のごちそうだった。

オクラホマでエンジェルヘアパスタ

ウィルテルというガス会社が出資する通信会社をオクラホマに訪れたときのこと、とあるホテルのレストランで同行の日本人商社マンとパスタを食べた。見学してきたばかりのウィルテルのガラス張りのオペレーションルームの感想やそのオペレーションシステムの日本での運用性などを話しながらエンジェルヘアパスタという名に惹かれて注文したが出てきて驚いた。オリーブオイルの中にそうめんほどの細いパスタが浸かっている。イタリアではカペッリーオと呼ばれる極細のパスタだ。でてきたものはオリーブオイルをつゆがわりに食べるしろものでこれは相当なオリーブオイル好きでなければ食べられない。仕事の話に夢中でメニューに注意を払わなかったことを後悔した。

魚ステーキ

米国のとある町で魚のステーキを頼んだ。同行のアメリカ人も同じく魚をオーダーした。彼は仔細にチェックし一口食べるとすぐさまウェイターを呼んだ。ジューシーじゃない、焼きなおしてくれ。ウェイターは皿を持ち去った。米国人の彼は日本に数年滞在し魚にはうるさいのかあるいは肉と同様にジューシーさをことのほか大切にするのか。

サンフランシスコの中華レストラン

坂と市電が印象に残るサンフランシスコのとある一角にバンカーズクラブがありその建物の隣の中華レストランで食事をする。クリントンの写真が壁にかかっているのが目に入る。ウェイターに聞くとクリントンがこの店で食事をしたことがあるという。料理の味は記憶にない。ただ老酒が不味かったことだけが記憶にある。

 



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