まさおレポート

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チマネ族と糖質制限の是非 一体どちらが正しい

2018-03-29 | 日常の風景・ニュース

同じ糖質制限、同じアマゾン奥地のチマネ族を扱っていながら週刊新潮、Business Journalは正反対の結論を書く。健康に関心を持つ国民に大きな影響を与えている糖質制限の是非はメディアの格好の話題となって久しい。一体どちらが正しいのか、私自身は特定の健康食には眉唾で関心がなく、古来から日本人を支えてきた和出汁の伝統食を中心に、それでは不足がちになるタンパク質つまり肉、魚、チーズを加え、それに玉ねぎ、トマト、じゃがいもの三羽烏を意識した食事で十分だと考えているが周囲には真剣に取り組んでいる人もいる。そろそろしっかりした結論を出す必要があるのではないか。

(私の体験から得たものとしてもバリ人の大多数は昔からずっと米を主食にしている人たちで、おそらくチマネ族と似た%の糖質を摂ると思っているがスリムな人が多い。糖質過多で疾病を引き起こしているとは見えなかった。)

2018/3/29発売の週刊新潮は「糖質制限で老ける、寿命が縮む」「低糖質こそ、がんを生む!」と題して食事に72%の糖質を摂るチマネ族に心臓疾患が極端に少ないと大きく取り上げている。

又、3月17日付『The Lancet』(オンライン版)ではほぼ週間新潮の記事と同意見である。

アマゾンで原始的な生活を送る部族が、世界で最も健康な心臓を持っているようだという研究結果が新たに報告された。

 研究著者である米ロングビーチ・メモリアル病院、メモリアルケア心臓血管研究所(カリフォルニア州)のGregory Thomas氏によると、農業と狩猟採集により生活するボリビアのチマネ族は、動脈硬化の割合が米国成人平均の5分の1で、身体の生理的年齢は20歳。心拍数、血圧値、コレステロール値、血糖値も他の地域に比べて低いという。

チマネ族には心疾患がほとんどみられない

米ニューメキシコ大学教授のHillard Kaplan氏の率いる人類学研究チームから、チマネ族には心疾患がほとんどみられないと聞いたThomas氏らは、今回その見解を裏づけるべく、チマネ族700人以上を舟とジープでCT検査のできる都市まで運び、動脈プラークのカルシウム沈着を測定した。

 検査の結果、チマネ族の85%には動脈プラークがなく、心疾患リスクが全くみられないことが判明した。13%は低リスクで、3%が中リスク~高リスクであった。米国立衛生研究所(NIH)の支援による最近の研究によれば、米国人では心疾患リスクが全くない人は14%にとどまり、50%が中リスク~高リスクであるという。

チマネ族の健康の秘密は、その生活様式にあるようだとThomas氏は指摘する。狩りや漁をする男性は1日の身体活動が6~7時間、平均歩数が1万7000歩であり、農業と子育てをしている女性は身体活動が4~6時間、平均歩数が1万6000歩になる。

 食事の4分の3は、米やプランタン(バナナの一種)、トウモロコシ、ナッツ、果物などの未加工の炭水化物で、蛋白源は脂肪の少ない野生動物の肉や魚。タバコはほとんど吸わないという。

 この結果から、都市化が動脈硬化の危険因子であることが示唆される。また、チマネ族は寄生虫の影響で身体が炎症状態にあるにもかかわらず、動脈への影響はみられないことから、炎症が動脈硬化の原因であるとする仮説にも疑問が生じると、Thomas氏は述べている。

 米ペンシルベニア大学医学部、予防心臓病学・脂質管理センター(フィラデルフィア)のDouglas Jacoby氏は、「チマネ族を見習うなら、米国の運動ガイドラインはゴールではなくスタート地点に過ぎないと考えるべきである。ただし、今回の研究では、チマネ族の健康の理由について、遺伝の可能性が軽視されている」との考えを示している。

ニュースサイトで読む: http://biz-journal.jp/2017/07/post_18592.html
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ところがBusiness Journal/2017/07で関邦博氏は同じチマネ族を対象にしながら上記とは真逆の意見を述べている。

健康は脂質とタンパク質を主食にするケトン食が原因
 元神奈川大学理学部教授でボリビア不老長寿研究所教授でもある関邦博氏は、次のように語る。

アマゾンの原住民は、野性動物のように脂質とタンパク質を主食にするケトン食ですので循環器系が正常値をしめているものと思います。ニューギニアなどの原住民も同じようなデータがあります」

「炭水化物を主食にする食生活では、糖質が高血糖を招き、インスリンの分泌を促進させる。さらに、インスリンがホスホジエステラーゼを活性させてcAMPやcGMPの産生を抑制させ、血管を収縮させ、血液循環を悪化させ、動脈硬化亢進させます。ブドウ糖=グルコースは、糖化反応を亢進させ、後天的に遺伝子を変異させ、生活習慣病に罹患し、短命になるのです」

「世界の生活習慣病を増やしている真の原因は、主食の糖質(穀類、砂糖など炭水化物)への依存性と、糖化反応と酸化反応を亢進させ後天的に遺伝子を変異させることにあります」

ニュースサイトで読む: http://biz-journal.jp/2017/07/post_18592_2.html

 

 


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