まさおレポート

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自民党総裁選挙 特に決戦投票に民主主義を揺るがす違和感を覚える

2024-09-29 | 日常の風景・ニュース

今回の自民党総裁選挙はこれまでになく関心を持った。特に決選投票で逆転したことに違和感を持った。果たしてこれで民意が反映されるのだろうか。

「1回目の投票で一位の人が過半数が取れなかった。決選投票では石破さんが高市さんを破った。民主主義の過半数原則に乗っているこのやり方のどこがおかしいのか」そんな反論も聞こえてきそうだ。

民主主義の過半数原則は納得だ。多くの国で採用されている。

では何が違和感か。一つは党員なるものが意味を持つのかということだ。なぜ全国で105万5839人いる党員が国民に選ばれたわけではないのに民意を代表できるとみなすのか。日本国民の大多数は党員の顔も意見も知らない。その人たちが我々の総理総裁を決める半数を持つ。そんなおかしなことが議院内閣制の名の下に行われている。

二つ目には百歩譲って仮に党員が民意を代表できるとしても決選投票ではなぜ47都道府県が一律に1票となるのか。東京都の人口14,047,594人の民意を代表する(らしき)票が鳥取の553,407人と同じ1票なのはどう考えても民主主義に反する。議員選挙の1票の格差どころではない、二桁も格差があるのだ。

さらに違和感を付け加えるとなぜ評論家や政治学者、YouTuberからそうした意見が出てこないのか。先進国でこのようなやり方でトップを決めている国があるのだろうか。

 


開票結果

今回の総裁選に投票権を持つ党員らは全国で105万5839人に上る。東京都と例えば鳥取では14,047,594人対553,407人と二桁の違いがある。これを同じ1票としか見ないのはあまりにもおかしい。

自民党総裁選挙の仕組みは、戦後の日本の政治環境や自民党内の派閥政治の影響を受けながら進化してきたという。1978年の党員投票導入を経て地方の意見も考慮されるようになっているというが金を払えば党員になれるのでこれを民意というのはおかしい。さらに決選投票ではそれが都道府県票に1票としてして集約される。二重の意味でおかしい。

党員票が「民意」を反映していないという批判や、党員票の扱いについての議論は、日本の政治学者や評論家の中で多い。具体的に党員票の影響を指摘した学者として、次の名前が挙げられる。

御厨貴
東京大学名誉教授で、政治学者「自民党総裁選挙は党内の論理に従って行われるが、これが必ずしも広い意味での民意を反映しているとは限らない」

中北浩爾
一橋大学の政治学者 自民党員の意見が必ずしも国民全体を代表しているわけではないため、党員票の影響力については慎重な見解を持つことが示されています。

牧原出
早稲田大学の政治学者 彼の見解では、党員票はあくまで党内の支持基盤の一部であり、国民全体の声とは異なることから、総裁選における党員票の比重が大きすぎることは、制度的な問題があるとしている。


これらの学者や評論家は、自民党総裁選における党員票が「民意」ではないという問題に言及しており、党員票が特定の層の利益を反映しているだけで、国民全体の意見を十分に反映していないという批判を行っている。



選挙においては、過半数の支持を得る候補者が最も正当なリーダーとされるべきです。したがって、第一回投票で過半数を得られない場合、再投票を行い、過半数に達するまで投票を繰り返す仕組みを導入します。この過程で、得票が少ない候補者は途中で降りる自由を持ち、最終的に最も多くの支持を集める候補者が選出されることを目指します。

ネット選挙の導入による効率化
現代のインターネット技術を活用し、オンライン投票を導入することで、選挙のコストや時間を大幅に削減します。これにより、再投票ややり直しのプロセスも迅速かつ簡単に行うことが可能となります。ネット投票のシステムを確立することで、投票結果の集計を即時に行い、次の投票ラウンドへとスムーズに移行することができます。

多段階投票と候補者の脱落
再投票の各ラウンドで、得票数が少ない候補者は途中で撤退する自由も与えられ、意思決定の柔軟性を高めます。

民主主義の原則に基づいた合理的な制度
この新しい選挙制度は、民主主義の「一人一票の平等性」と「過半数原則」を徹底的に追求します。現行のような決戦時に県単位で票をまとめる仕組みではなく、全ての党員や有権者の意思を人口比率で重みづけの上で平等に反映し、最終的に最も支持を集める候補者を選出することが目的です。

技術的課題への対応
ネット選挙におけるセキュリティの強化が必要不可欠です。不正アクセスや投票の改ざんを防ぐための技術的対策を講じることで、公正な選挙を保証します。また、再投票の過程で投票率が低下するリスクにも対処するため、参加しやすい投票環境の整備や透明性の確保が求められます。

この提案は、不自然な逆転が起きる課題を克服し、技術的進歩を活用してより民意を実現するためのものです。過半数原則を重視し、民意を正確に反映する選挙の在り方を追求してほしい。


ちなみにわたしは現在は自民党支持者です。今後は変わるかもしれませんが。


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