過去の自身の夢記録を読んでいたら巨大な黄金のパイソンが登場している。そういえば「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」にも黄金の一角獣が出てきたと連想が飛び、パイソンの群れは1995年頃に米国で大平原のハイウェイを走らせている時に実際にお目にかかったことを思い出す。そして田中一村風の美しい風景は私の大事な一瞬と結びついている。これらの結びついた印象風景は現実ではありえないが夢の中でこそ結びついている。きっとなにかのメッセージだと考えてみるがすぐには思い当たる節がない。しかし絵になる夢だなと自分で感心している。
以下は2010-12-10の夢の記録。
10メートルはある黄金のパイソンが密林の中で大きな赤い花弁に頭を突っ込んではなにかを飲んでいる。たまった水滴かあるいは蟻でも舐めているのか。カラーがはっきりと印象に残るのも珍しいが、構図もシュールな夢を見た。
アンリ・ルソーの絵に似ているかとも思ったが違うようだ。田中一村の絵に金色に輝くパイソンを斜めに配置した絵と言えば少しは夢の雰囲気に近い。
バリに滞在していてもサヌールには田中一村の描く濃密な奄美の森のようなところはない。ウェストバリにでも行けばあるいはそのような風景に出会えるかもしれない。濃い緑を背景に原色の花が咲き乱れ、鱗粉を輝かせて光彩を放つ蝶が飛び交う。それに滝があれば言うことなし。無性にそのような風景のところに行きたくなった。