CO2と地球温暖化問題は強い因果関係があるとするのが学者でも多数派だ。我らがノーベル賞受賞者真鍋淑郎の気候モデルもCO2温暖化説を支持している。一方でマイナーな意見ながらCO2と地球温暖化は科学的に正しくないとし、背景に陰謀論めいた考え方を支持する意見もある。一体どちらが正しい、あるいは支持すべきか。大いに悩ましい。
CO2が地球温暖化の元凶だとする人が多数派だ。産業革命以降のCO2増加と気温は確かに同期して強い相関がある。(ただ、産業革命以降少しの期間だけ気温が下降しているのは留意する必要がある。)そして科学的に100%立証できなくても予防学説としては十分な説得性がある。たとえ50%くらいの確率で当たっていてもいなくても、当たった場合のリスクが取り返しがつかないので予防として対策を考えるという大いに説得性がある。
CO2が地球温暖化とは無関係だとする人は少数派だがそれでも耳を傾けるべき理屈がある。
最も説得性のあるのはもともと氷河期以降の大きな気候変動の上昇期にあたるという説だろう。確かにグラフは100万年前に温度上昇に移行したことを示している。
CO2が農作物の生育にプラスしているとの説もグラフでは確かに強い相関が見られる。
立証されていないとしても予防的に地球を守らねばならないとしたらやはりCO2が地球温暖化の元凶だとする説に与するな、私としては。ただしこの説で何か良からぬ悪巧みを考えているかもしれない集団もあるかもしれない。厳重な注意が国際的に必要だ。具体的には?ううむ 難しいなあ。
ノーベル賞を受賞した真鍋淑郎の気候モデルは今でも十分支持されているがシミュレーションとしてまだ十分ではないとの反論もあるやと聞く。この分析をより高度のスパコンの利用で反対派を封じる圧倒的な解が出てくれるか、あるいは反対派を支持する結論が出るか、AIの驚異的な進展に期待するのが現実的な対応ではないか。そして明らかになるまでは予防学的に対応する。そんな結論を得た。
約2万年前の氷河期から現在に至るまでの気温変動を示すグラフ。気温は氷河期の最も寒い時期には現在より約4.5℃低かったものの、時代と共に徐々に上昇し、産業革命以降の急激な温暖化が見られるようになっている。
こちらが産業革命(約1750年頃)以降の気温変動を示すグラフ。19世紀半ばから20世紀にかけて緩やかな変動が見られたが、特に1950年以降、急激な温暖化が進行していることがわかる。2000年以降の上昇が顕著であり、産業活動や化石燃料の使用が気候に大きな影響を与えているとされる時期に一致。
産業革命が始まる前、CO2濃度は約275~280 ppmで安定していたが、19世紀後半から徐々に増加し、特に1950年以降急激に上昇していることがわかる。現在では400 ppmを超えており、これは過去数十万年において見られなかった高い数値。
産業革命以降のCO2増加 1950年以降に急激に伸びている。
化石燃料消費とCO2
CO2増加と農生産物の増加。なるほどこれも事実だ。
小麦だけに限って見てもやはりCO2の増加と強い相関
1000万年スパンで見た気温変化。確かに大きな変動期であることは正しい。
100万年前が変曲点だとわかる。
1億年スパンで見ても100万年前が明確な変曲点だ。