今回のバリ滞在でウブド宿の長期滞在の隣人がロシア人の若夫婦で小さな男の子が二人いた。サンクトペテルブルク出身だと名乗って気さくに話しかけてきた。
仲良くしようというオーラを発散していてお菓子をくれたりロシアンティをご馳走されたりで、一方でロシアの蛮行を思うと感情的に難しい付き合い方を迫られる。これも今年のバリ滞在の大きな変化を感じた出来事だった。
ロシア人の若夫婦とはロシア国民に罪はないよという態度で接していた。旅先でそんな危険な議論を始める気もない。バリの知人の意見もそうしたものだった。
バリから帰国してデイリー新潮に以下の趣旨の記事があり目に留まった。
各種調査で、戦争やプーチン政権への支持率は、開戦後もロシア国民7割から8割で推移とある。ううん、これってどう考えたらいいのか。「動員逃れ」のロシア人も大方が戦争やプーチン政権への支持しているとは統計的に言えないだけに複雑な心境になる。
ロシアによるウクライナ侵攻 悪いのは大統領であって、一般のロシア国民ではない。
EUは、この方針から一歩踏み出すことになった。
2022年9月21日にロシアで発表された30万人規模の動員で一般のロシア人にとって、ウクライナでの戦争が自分の痛みを伴う問題になり、動員の対象になることを恐れる成人男性の大規模な国外脱出がはじまった。「動員逃れ」のロシア人をどのように扱うか。
第一は、ロシアがウクライナで国土の破壊と人々の虐殺行為を続ける最中に、ロシア人旅行者がEU諸国で何事もなかったかのように休暇を楽しんでいるのはおかしいという反発。
彼らをプーチン政権や戦争に反対する人々として保護すべきだという政治的・人道的な見地からの議論がある。
一方で動員逃れのロシア人の多くも、自らの問題になる前は戦争に賛成していた人が多いだろうという事実(各種調査で、戦争やプーチン政権への支持率は、開戦後も7割から8割で推移)
彼らは動員反対ではあっても、戦争反対であるとは限らない。
ランズベルギス外相は、「リトアニアは単に責任逃れをするだけの人々に庇護は与えない。ロシア人は国に残って戦うべきである。プーチンに対してだ」とツイートした。
今回の戦争においてロシア人の「集団責任」を問うべきか。
戦争を逃れ、のうのうと海外のリゾート地で暮らすロシア人 ウクライナ侵攻を黙認するロシア国民に「戦争責任」はないのか?