まさおレポート

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香雪美術館に寄ってみた 感動と落胆

2018-05-16 | 紀行 日本

堂島川や土佐堀川に沿って歩くたびに中之島フェスティバルタワー・ウエスト 4階にある香雪美術館が以前から気になっていて、昨日は少し時間があり寄ってみることにした。

蒔絵の箱や金泥で描かれた法華経、無量義経、般若波羅蜜多心経、長谷川等伯の襖絵を観る。蒔絵の箱や長谷川等伯の襖絵はルネサンス期の作品に少しも劣らぬ精緻で精神性の高い作品で、こういうものを作る日本人は誇りだな。

法華経、無量義経、般若波羅蜜多心経は金銀で隅取りをしてその囲いの中に墨で経が書かれている。台紙には金で雲状の装飾がなされているが美よりも金にモノを言わせて有り難みを演出しているのが感じられ違和感を抱いた。日本で高位の僧侶が金ピカの袈裟をつけているのがかねてより俗物臭を感じさせていて嫌いで、それを連想してしまうためだ。素直に美しい文字で上質の和紙に書かれたもののほうが感動する。

 

 


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