R2.3月末をもって6年半勤めた税理士事務所を辞し
正式に独立した。
30代や40代前半なら新たな門出!と胸を張って言えようが
50間近であちこち痛くなりつつある中で3人の子持ちでは、
明日から何しよう、と不安を抱えつつ第二の人生に踏み出す
定年退職者に気持ちは近いかもしれない。
たまたま妻も同タイミングでパートをやめ、
子供たちはコロナで缶詰(朝は5キロほど河原を散歩させてはいるが)、
「えーおとうこれから毎日家にいるのー?」
という扱いである。
大企業、中小企業、個人事業者とステップダウンしてきて
家族と同じ空間にいる時間は増えたように思うのだが
よき夫、父になれたかは確信が持てないでいる。
多少自由にはなった。しかしステッペンウルフの名曲のギターリフを
口ずさむような華々しい気持でもない。
ヒーターの前、パンツ姿で着替えている中1になる娘を見て
「おいおい・・・(妻に)この子は結構スタイルよくなるかもなあ」
「おっさんだね。そうねきっとあたし並みだよ(返事を待つ様子)」
「・・・いやどうも」
子供を3人産んだ妻は諸々の意味で「大きい」。
スタイルも良かった頃があったように記憶している。
「いやどうも」の用法
①驚くように言うと賛嘆
②悲しげに言うと同情
③気の利いた世辞も言えず、正直者なので否定も肯定もできない
しかし何か当たり障りのない相槌を打たなければならない状況ではある。
孫の妖怪ウォッチのおもちゃまで経費にしようとする土浦のお客さんには
苦労させられたが、農業、歴史、政治、地域など
話しているとお互い楽しく、その人が良く口にしていたフレーズが
「いやどうも」
税金の世界にも「租税立法主義」なる憲法から連なる法理論がある。
ある研修で税制調査会のメンバーである大学教授の話が興味深かった。
税法は運用面で曲解の余地を与えぬ厳密さを必要とする一方で、
あくまで経済という人の営みの現場を考慮すべきである。
税制に関する会議などでは、むしろ経済界の若手有識者的な人が
極端な白黒論を振りかざすことが多い、とぼやいていた。
その先生は東大の教授でありながら話が面白かった。
現場の実情を法制化していかないと理論先行の画餅に終わる、
という論旨を持っていて「落研だったんです」とのこと。
制度設計にはユーモアと人間観が根底に必要ということではなかろうか。
開業にあたり、何か得意技、必殺技みたいな特徴がないものか悩んでいる。
一方で、明るくてよく聞いてくれるので、という理由でお客様になってくれた方がいた。
そんなキャラだったけな俺は?と思わないでもないが
サラリーマン生活を通じて福岡の「よか」、大阪の「まいど」、茨城の「いやどうも」
を多少使えるようになった効用かもしれない。
台風15号の修繕は済んだものの、雨漏り跡の残る事務所の砂壁。
A4用紙にマジックで書いてみた。
「素直な利他の気持ちで周囲の人に笑顔と空気を提供する」
少し気恥しいが初心としたい。
注)
こういう文章の感想として③を使います。
正式に独立した。
30代や40代前半なら新たな門出!と胸を張って言えようが
50間近であちこち痛くなりつつある中で3人の子持ちでは、
明日から何しよう、と不安を抱えつつ第二の人生に踏み出す
定年退職者に気持ちは近いかもしれない。
たまたま妻も同タイミングでパートをやめ、
子供たちはコロナで缶詰(朝は5キロほど河原を散歩させてはいるが)、
「えーおとうこれから毎日家にいるのー?」
という扱いである。
大企業、中小企業、個人事業者とステップダウンしてきて
家族と同じ空間にいる時間は増えたように思うのだが
よき夫、父になれたかは確信が持てないでいる。
多少自由にはなった。しかしステッペンウルフの名曲のギターリフを
口ずさむような華々しい気持でもない。
ヒーターの前、パンツ姿で着替えている中1になる娘を見て
「おいおい・・・(妻に)この子は結構スタイルよくなるかもなあ」
「おっさんだね。そうねきっとあたし並みだよ(返事を待つ様子)」
「・・・いやどうも」
子供を3人産んだ妻は諸々の意味で「大きい」。
スタイルも良かった頃があったように記憶している。
「いやどうも」の用法
①驚くように言うと賛嘆
②悲しげに言うと同情
③気の利いた世辞も言えず、正直者なので否定も肯定もできない
しかし何か当たり障りのない相槌を打たなければならない状況ではある。
孫の妖怪ウォッチのおもちゃまで経費にしようとする土浦のお客さんには
苦労させられたが、農業、歴史、政治、地域など
話しているとお互い楽しく、その人が良く口にしていたフレーズが
「いやどうも」
税金の世界にも「租税立法主義」なる憲法から連なる法理論がある。
ある研修で税制調査会のメンバーである大学教授の話が興味深かった。
税法は運用面で曲解の余地を与えぬ厳密さを必要とする一方で、
あくまで経済という人の営みの現場を考慮すべきである。
税制に関する会議などでは、むしろ経済界の若手有識者的な人が
極端な白黒論を振りかざすことが多い、とぼやいていた。
その先生は東大の教授でありながら話が面白かった。
現場の実情を法制化していかないと理論先行の画餅に終わる、
という論旨を持っていて「落研だったんです」とのこと。
制度設計にはユーモアと人間観が根底に必要ということではなかろうか。
開業にあたり、何か得意技、必殺技みたいな特徴がないものか悩んでいる。
一方で、明るくてよく聞いてくれるので、という理由でお客様になってくれた方がいた。
そんなキャラだったけな俺は?と思わないでもないが
サラリーマン生活を通じて福岡の「よか」、大阪の「まいど」、茨城の「いやどうも」
を多少使えるようになった効用かもしれない。
台風15号の修繕は済んだものの、雨漏り跡の残る事務所の砂壁。
A4用紙にマジックで書いてみた。
「素直な利他の気持ちで周囲の人に笑顔と空気を提供する」
少し気恥しいが初心としたい。
注)
こういう文章の感想として③を使います。