『“富野”御大 御歳六十五』

残り少ない人生の中で…、
また、この世にムーブメントを起こすようなアニメ作品を
産み出すことができるのか…？

さて…、
“中日新聞”連載『アニメ大国の肖像』…。

いよいよ今回から、この連載が始まって、
多分、ほとんどの読者が一番待ち望んでいた“富野由悠季”監督のご登場です…。

まず、驚いたのは…、
さすがは“御大”と言うべきなのか、
今までの連載で使用していた紙面スペースの
倍以上のスペース（１ページの半分弱）を使って、
誰が見ても目立つ記事になっていること…。

編集者も“富野”御大の人気の高さ、
その社会的影響力の高さをよく解っているようで…。

さて、記事の内容は…、
『ライディーン』から始まって、『ザンボット３』『ダイターン３』『ガンダム』と、
『ガンダム』が誕生するまでの“御大”の仕事の流れを書いてあります…。

例えば『ザンボット』では…、
『“戦闘もの”をやるのなら、
　全員が死んじゃうくらい怖いことだと言うことを覚悟しなきゃだめだ…。』
と、製作者側の大人たちに分からせることが主眼だったとか…。

過去からの“巨大ロボットもの”の常識にとらわれた
ＴＶ局やスポンサーの製作条件を表面上はクリアしながらも、
いかにその中から新しいものを作っていったかと言う話が書いてあります…。

当時としては、そうとう画期的な発想だったわけです…。

あと、『ガンダム』なんかの“リアルロボット”の“リアル”と言う言葉の意味を…、
『嘘のものが存在しても成立する世界を、いかにして作り出していくのか…。』
＝『嘘八百のリアリズム』と言う言葉を当てて説明してありました…。

次回からは、『ファーストガンダム』以降の仕事が紹介されそうです…。

乞うご期待！