えくぼ

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歌とミニエッセイ

2012-11-20 21:12:19 | 歌う

            ★ 「朝日歌壇あれこれ ①」

 年賀ハガキが売られる頃となりました。私はまだ買っていません。例年12月になりますと「喪中につき」のハガキがなん枚となく届き、年賀ハガキが余ってしまいます。この余ったハガキで朝日歌壇に投稿して入選したことがありました。朝日歌壇への投稿は週に約2000とか、自分のハガキを目立たせたくなるのも致し方ありません。緑や赤のペンで書いたり、イラストを入れたり、シールを貼る方もいるいとか聞いたことがあります。私の場合、打率はせいぜい2割でした。イチローはすごいなあ、と思います。でも投稿してケガをしたことはありませんから。二年前に書いた評論文「或るホームレス歌人を探る」から朝日歌壇投稿家・松井多絵子のボヤキを引用します。

 「朝日歌壇への応募はハガキ1枚に1首、住所氏名電話番号を書くだけでよい。私は何度も気軽に応募した。毎週何千もの応募作品、宝くじのようなものと思いながらも私の歌は愛しい。没が続けば無視されているようで悔しく淋しい。しかも選ばれる人はくり返し選ばれ、選ばれない側にはまぶしい。前年(2007年)には郷隼人26首、美原凍子は30首だ」

 そして運よく入選しても謝礼はハガキ10枚、もちろん採算はとれません。でも新聞に載った私の1首が名歌に見えてきて、自分の歌にひととき酔うことができました。

★わが蒔きし種子ときおりは花となり朝日歌壇はあのころ花壇   松井多絵子


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