えくぼ

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さくらさくらの長谷川町子

2014-04-08 14:56:38 | 歌う

           「さくらさくらの長谷川町子」

 私はさきほどまで懐かしいひとに会っていました。40年以上も前に世を去ったのにまだ生きている、「サザエさん」を生んだ長谷川町子が隣の隣の町の赤レンガの豪邸のなかに。辺りはうばざくらと若い八重桜。ここは世田谷名所第10位だとか。27件のなかの10位ですが、行くなら今、4月13日(日)まで収蔵コレクションを展示しています。なかでも❤加山又造(1927~2004)の桜の絵は見逃せませんよ。「春宵」も「月朧」もしだれさくらが日本画ならではの美しさ、さくらのむこうの月が茫々と描かれて、さくらさくらの世界。わたしは何処かへ消えてしまいます。

 そのほか岡鹿之助(1898~1978)の三色すみれの絵がたのしいです。エミールガレの大きなガラス花瓶、こんな高価なものを買うことができた長谷川町子の財力に敬服します。

 常設している「サザエさん」関連のもののなかでは、磯野家の間取りの模型がおもしろいです。「サザエさん」は庶民的と思われますが、この家はかなりリッチで、広い縁側が憩の場。昔懐かしい住まいの模型です。サザエさん一家はほどほどにゆとりのある庶民だから、笑いが絶えなかったのでしょう。長谷川町子は仕事に追われていたので「サザエさん」一家は彼女の望む家庭だったのでしょうか。漫画家として人気が出るほど仕事が忙しく、高価な美術品をながめるのが町子の癒しだったように思えました。

 長谷川町子美術館は午前10時~午後5時30分(入場はごご5時まで)
                  休館日   月曜(祝日の場合、その翌日)
         (入場料) 一般 600円 高校生 500円 中小生  400円

 桜新町は東急田園都市線やバスで行けます。ソメイヨシノは散りはじめましたが、八重桜
が咲きはじめました。ここは八重桜の美しい町として知られています。

                  4月8日  暖かな暖かな火曜日  松井多絵子               

 

 


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