日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

アダムとアブラハム

2008-06-29 | Weblog
歴代誌上1章
歴代誌は、「歴史書」として読まれるが、原書名は「日々の出来事」ということからヘブライ語聖書では「諸文書」に分類されている。
内容は、創世記から列王記までの歴史を資料としてあり、特にダビデ王朝を視点にして綴られた文書と言える。
1~9章まで「系図」である。「我が家の系図」と考えれば興味と関心が沸くが、他人の系図など無意味である。それと同じでイスラエルの民にとって系図は特別な意味を持つ。
1章はアダムからアブラハム、そしてイスラエル(ヤコブ)までの系図で、創世記を視野にして名前が出てくる。
1節アダムとセトの間にカインからメレクの系図が排除されている。
4節ノアの息子三人の系図は亜流のヤファト(5~7節)、ハム(8~16節)に続いて本流のセム(17~19節)になる。
アブラハムの子孫では亜流イシュマエル(29~33節)で、本流イサク(34節)に言及はするが、亜流エサウ(35~42節)になる。
43~54節はエサウの系図として創世記36章1~8節、31~43節が纏められている。

 ここで二人の名前に注目したい。一つはアダムが人の罪の始まり、アブラハムが神の選びの始まりである。これはキリスト者にとって看過できない。
 マタイ福音書1章1から16節、ルカ福音書3章23~38節の系図はこれを敷衍したものである。

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