列王記下25章
共同訳の小見出しにある通り1~21節にエルサレム陥落が記される。その直接の原因はゼデキヤのバビロンに対し反旗を翻したことにある(24章20節)。この時の王に対する預言者エレミヤの警告と、これに聞くことをしなかった経緯がエレミヤ37章、38章にある。
エレミヤは逮捕され、監視の庭に拘留され更にバビロンへの降服を促したため謀られて水溜めの穴に投げ込まれた。
1~12節は、エレミヤ39章1~10節に並行記事として載っている。また詳細な記述は52章にある。
2年間にわたる包囲により、エルサレム市内の食糧備蓄が底をつき、飢えた戦士たちと民衆は町を脱出した(4節)。王までもエルサレムを放棄してアラバに向ったがバビロン軍にとらえられ、ネブカドネザルの前にひきだされた(6節)。
7節には目前で王子が殺され、両眼をつぶされて反逆に対する処刑を受け、足枷をはめられてバビロンに連行された(7節)。
エルサレムの城壁をとり壊し、市内を破壊して町としての機能は完全に失われ(8~12節)、また神殿の破壊と徹底的な略奪により、エルサレムの祭儀は全く止った(13~17節)。
また政治的な指導者層も完全に存在しなくなった(18~22節)
その後でバビロンが取った施策は、ダビデ王朝との関係を持つゲダルヤ(22章12節see)を総督として立てたのである(23~24節)。これはエレミヤ40章7~12節により詳細な記述がある。
24節の「バビロンの王に仕えなさい」は、親バビロニア的立場を鮮明にしたのであり、エレミヤと共通している(エレミヤ29章4~7節)。
然しゲダルヤは暗殺される(エレミヤ40~41章)。
殺害の首謀者ネタンヤのイシュマエルと共謀者らはバビロンの報復を恐れてエジプトに逃亡したが、エレミヤも連れて行かれ、のこぎりでひき殺されたといわれる(ヘブライ11章37節)。
27~30節に第一回捕囚の時(BC598年)に、バビロンに移送されたヨヤキンの晩年の記事がある(在位僅か三ヶ月)。37年目とあるから、55歳であった。
バビロンの王エビル・メロダクの即位の時恩赦を受け、他に多数の征服された国王がいたのも関わらず、王と食事を共にする待遇を受けた。
「王と食事を共にする」とは何を意味するのか。
その後イスラエルの回復を期待させるものとも理解されているが、むしろ歴史を見据えられる神は、エレミヤの預言にある「新しい契約によって結ばれるイスラエル」(31章31~34節)が示されるのではないか。
その日には「大宴会」が催されることになる(ルカ14章)。
共同訳の小見出しにある通り1~21節にエルサレム陥落が記される。その直接の原因はゼデキヤのバビロンに対し反旗を翻したことにある(24章20節)。この時の王に対する預言者エレミヤの警告と、これに聞くことをしなかった経緯がエレミヤ37章、38章にある。
エレミヤは逮捕され、監視の庭に拘留され更にバビロンへの降服を促したため謀られて水溜めの穴に投げ込まれた。
1~12節は、エレミヤ39章1~10節に並行記事として載っている。また詳細な記述は52章にある。
2年間にわたる包囲により、エルサレム市内の食糧備蓄が底をつき、飢えた戦士たちと民衆は町を脱出した(4節)。王までもエルサレムを放棄してアラバに向ったがバビロン軍にとらえられ、ネブカドネザルの前にひきだされた(6節)。
7節には目前で王子が殺され、両眼をつぶされて反逆に対する処刑を受け、足枷をはめられてバビロンに連行された(7節)。
エルサレムの城壁をとり壊し、市内を破壊して町としての機能は完全に失われ(8~12節)、また神殿の破壊と徹底的な略奪により、エルサレムの祭儀は全く止った(13~17節)。
また政治的な指導者層も完全に存在しなくなった(18~22節)
その後でバビロンが取った施策は、ダビデ王朝との関係を持つゲダルヤ(22章12節see)を総督として立てたのである(23~24節)。これはエレミヤ40章7~12節により詳細な記述がある。
24節の「バビロンの王に仕えなさい」は、親バビロニア的立場を鮮明にしたのであり、エレミヤと共通している(エレミヤ29章4~7節)。
然しゲダルヤは暗殺される(エレミヤ40~41章)。
殺害の首謀者ネタンヤのイシュマエルと共謀者らはバビロンの報復を恐れてエジプトに逃亡したが、エレミヤも連れて行かれ、のこぎりでひき殺されたといわれる(ヘブライ11章37節)。
27~30節に第一回捕囚の時(BC598年)に、バビロンに移送されたヨヤキンの晩年の記事がある(在位僅か三ヶ月)。37年目とあるから、55歳であった。
バビロンの王エビル・メロダクの即位の時恩赦を受け、他に多数の征服された国王がいたのも関わらず、王と食事を共にする待遇を受けた。
「王と食事を共にする」とは何を意味するのか。
その後イスラエルの回復を期待させるものとも理解されているが、むしろ歴史を見据えられる神は、エレミヤの預言にある「新しい契約によって結ばれるイスラエル」(31章31~34節)が示されるのではないか。
その日には「大宴会」が催されることになる(ルカ14章)。