植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

今時は1日で家が立ち上がるんですね

2024年03月17日 | 雑感
ワタシの仕事場は、コンビニの2階にあります。コンビニの敷地に接して戸建てがありました。そこは家内の従姉妹夫妻・家族が住んでいましたが、ご主人が早くに他界し子供さん達と暮らしていました。

ところが昨年夏、急に「家を建て替える」と伝えてきたのです。聞けば外観はしっかりしていても、家の中の壁が剥落したり、雨漏りも起きていて畳が傷んだりしているのだそうです。子供さんたちはどうも結婚する気が無く婚期を逃したのかもしれないので、永住することを前提に古家を壊して建て替えることにしたのですね。

そしてあっという間に古家の取り壊しがあり、うちの倉庫に使わないもの家具などもいくつか預かり、庭に植えてあったアジサイなど3種の植物は大きめに掘りあげて一時的に鉢植えでワタシが世話をしております。更地になると最低2,3か月くらいそのままにして落ち着かせる工程があります。雨などが降り自重で土壌全体が締まり、土中に隙間や柔らかな部分が無いようにするのですね。

去年の12月頃から、新築工事が始まりました。ショベルカーで土均しをして、コンクリートの土台を建てるための基礎工事になりました。F土建と書かれた小さなトラックなど2台と、太った老年に近いおじさん、そして大変ふくよかな年配女性の二人で作業を始めました。ちょっと掘っては埋め、削ってはほじくりみたいなことを延々2か月くらい続けていました。生コンを流し込む以外は大きな重機はほとんど見る事はなく、あっちでごちょごちょこっちでコツコツといった手作業が続いたのです。

そうして1週間前1m近い高さまでコンクリートの土台が出来上がり、その建物の内側・床下部分に大量の生コンが流し込まれました。ぱっと見、20㎝から30㎝位の厚みです。

その翌日にパナ〇〇〇〇ホームの係の人が、いよいよ建前工事・上棟工事が始まるので、3日間足場工事など騒音が出る、入り口前の道が車の通行が出来なくなる、とタオルをもってあいさつに来ました。3日間で上棟工事が終わるという書面を見てはてな?どういうこと?と思いました。

ワタシが子供の頃の戸建ての建設と全く違うことに気が付いていました。昔ならコンクリートの土台は一般的ですが床下は土のままであったはずです。それから大量の柱材が運び込まれ土台に横木が渡され柱を建てます。箱型に木製骨格が出来上がると、屋根の部分を渡し、瓦を載せるように傾斜をつけて板張りにしたものです。これが始まってから2,3週間はかかりますよね。骨組み・屋根が出来ると漸く壁を張るという作業が入ります。

ところが、いざ工事が始まると、初日に大量の鉄パイプなどの機材が運び込まれ、1日で屋根の高さにびっしりと鉄パイプの支柱に取り囲まれ足場を組むまで終わりました。外壁や天井の工事のために足場が必要なのでしょうが、それにしてもとにかく手早い。勿論足場だけで土台から上は何もありません。

翌日ワタシは仲間とゴルフでありました。家を7時に出て、1Rプレーをして仕事場に戻ったのが午後3時頃でした。
すると何という事でしょう。わずが6時間ほどの間に「忽然と」家が立ち上がっているではありませんか!!!

現場にいなかったのでどんな建て方をしたかも確認できません。土台との接合や木材の使用の有無が確認できませんでした。恐らく、床柱程度の木材以外は使用していないのでしょう。建設の合理化や火災の被害の減少・コストを低減する、といった発想からこうした工法に移行したのでしょう。

まさかヘリコプターで吊り下げてきたわけもないでしょう(笑)。今は戸建ての業界では当たり前なのかもしれませんね。ともかく窓からサッシまで全部はめ込み済みです。玄関先から土台の高さ(最初は腰の位置)が高いのは、平塚が非常に平坦で標高が低いこと、震災で津波が発生することを想定しているからでしょうね。それにしても1日で戸建ての建物全体が立ち上がるとは・・・

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