中国では、武漢肺炎の隔離に使われていた6階建てのホテルが倒壊!したそうであります。重症化した患者がその建物の中にいたのですから、泣きっ面に蜂というところ、しかし、地震でもないのに倒れるというのが、いかにもかの国らしいです。
数日前、家内が玄関先で転びました。下が敷石で手をついたはずみで指があらぬ方に曲がり、病院で手当してもらいました。幸い骨折などの深傷にはいたらず、シップに固定して包帯を巻かれました。家内が転んだというのは、愛犬スミレに引っ張られた時以来、それまで転んだという話は聞きません。ちょうど、その場所から1Mも離れていない植え込みで、実はワタシも転倒したのが1年ほど前でありました。根っこに足を取られてつんのめったのです。それまで、ワタシは、10年ほど前、朝寝ぼけ眼で布団の上に倒れ、あと一回ガーデニング中に一度転びました。やはり老化で足元が覚束なくなるのでしょうか。それにしても、滅多に転倒などしないワタシら夫婦が、偶然にも同じ個所で転ぶというのは不思議です。年を取ってからの転倒事故は骨折につながり、それをきっかけに歩けなくなったり寝たきりになったりしますから、要注意です。
そういえば、この武漢肺炎騒動と突然の登校自粛のあおりで、卒業式が中止になった大学が多く、卒業式を楽しみにしていた学生や父兄ががっかりしているそうです。二年前の成人式で「晴れの日」という着物レンタル業者が、成人式当日にとんずらするという詐欺事件がありました。全国で多くの被害者が出ましたが、その世代の方たちがまたもや卒業式の晴れ着を着損ねるという事態に陥ったのですね。なんてついてないんだ!呪われたというのは言い過ぎにしても巡り合わせが悪いというほかないです。
ついてないと言えば、ダイアモンドプリンセス(DP)号、イギリス船籍で運航会社はプリンセス・クルーズというアメリカの会社のようです。その会社が所有するグランド・プリンセス(GP)号が、アメリカ西海岸で立ち往生しています。横浜港では従業員まで多数の感染者をだし、大騒ぎになりました。すでに、GP号でも船内感染が起きており、DP号の二の舞になるのではと懸念されています。そもそもDP号は、進水式直前に火災が発生し船が半焼するという散々な門出でありました。まさにアヤが付いた船です。
それにしても、この会社、前回のDP号横浜港の乗船客には料金全額払い戻しとか。4月にはもう新たなツアーに就航だそうです。この手際の良さに加え、その資金力にも驚かされます。よほど、普段のクルーズツアーで荒稼ぎしているか、保険が万全にカバーされたかのいずれかでしょう。
こういう、不運の連鎖や巡り合わせというものは、単なる偶然と片づけられないものがあるように感じます。一つは、過去の不幸な出来事、邪悪な意図、一つは初期に犯した些細なしかし重大なミス、そうした針の先ほどの穴がいつしか広がり、すこしずつ増幅されて大きな厄災事につながることがるような気がします。アヤ(綾)が付いたという、いささか品の悪い表現は、出だしで普通と異なる模様や線が生じたものは、最後まで問題が解消されないというような意味に使います。
呪いとか祟り・障りという、現代の科学でも解明できないものでしょうが、起きてはならないことを起こした代償、本来やってはならないようなことを避けるための戒めと位置付けるべきなのかもしれませんね。
そもそも私たちが知っていること、科学的に解明できていることなど、ほんの僅かなのです。そこで、もっと謙虚に真摯に、そして最大限の叡智を集めて人類全体が協力し合うことの大事さを、今回の武漢熱が示唆しているように思えるのです。
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