植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

巨人軍 緊急事態宣言 発令

2021年05月22日 | スポーツ
ちょっと前のブログで、日本女子のスポーツで活躍している人を取り上げました。岩渕真奈ちゃん、大坂なおみ選手、渋野日向子、そして池江璃花子 ちゃんなどです。その点、男はぱっとしないなぁ、と書きましたが謝ります。松山英樹がマスターズ優勝、そしてMLBの大谷翔平君です。

 大谷選手は、ベーブルース以来の二刀流で、けがを乗り越え今年は目覚ましい活躍をしてアメリカを驚嘆させております。MLB選手に引けを取らない堂々とした体躯、とりわけその肩幅や胸板の厚さはほれぼれします。投げて守って打って走る、どれをとってもメジャー級、特にホームランの飛距離と本数は並みいるメジャーの大男の中で抜きんでています。彼が日本の野球で活躍していたころから「ピッチャー専念」がいいだろうとみていました。虻蜂取らずになるだけでなく、身体への負担を考えたらどちらかを選ぶべきだろうと。しかし、残念ながら故障が多くマメもできやすい体質なので、投手としては難しい要素を抱えています。

 今のバッティングセンス、ヘッドスピード、パワーからしたら、打者一本としてもであと10年は活躍できると思います。球団にとっては、二刀流のベニーフェイスの東洋人が痛快な活躍をするのがもっとも商品価値が高いのでしょう。このところ少し顔色が悪く調子を落としているように見受けられます。二人前の働きをしているのですから、休ませないと体調を崩します。1週間ほど休養させたらよかろうと思うのですが、球団事情からそうもいかないみたい。

 ともあれ、わが巨人軍は「緊急事態宣言」であります。開幕前から数人のコロナ感染などでみそをつけました。そもそも昨秋のドラフトの大失敗が今年の苦戦を予感させました。ドラ1、2位ともに手術したばかりの大卒投手、しかも下馬評も決して高くなかったのです。早々と獲りにいくと宣言した「佐藤」選手は阪神にかっさらわれ今や阪神4番バッターの活躍です。それに引き換え、件の二人はかたやいまだに投球練習も無し、ドラ1平内は、通用しないともっぱらの評価で、案の定出れば滅多打ちに遭いました。

 開幕後は、坂本・丸・岡本が揃って絶不調、頼みの助っ人はコロナで来日できず。それでも原マジックもあり、投手陣の踏ん張りでなんとか1,2位あたりに踏みとどまって来たのです。

 ところが、ようやく合流した外国人助っ人テームズは、デビュー戦でちょっとジャンプしたらいきなりアキレス腱断裂 であえなく帰国。大黒柱菅野は故障で離脱、抑えの守護神デラロサはビザ更新のため1か月アメリカへ戻ってしまいました。そしてさらに、キャプテン坂本は親指骨折!、先日は中継ぎで獅子奮迅の活躍をしていた野上が肩に異変、ついでに便利屋中継ぎの田中まで離脱してしまいました。盗塁のスペシャリスト増田は、盗塁失敗や牽制死などが続いて二軍落ち、不動の正捕手だった小林はあまりに打てないため二軍調整ですが、そこでも打率は1割に満たないのです。

もう何かの祟りとしか思えません。

 先発投手と守備・攻撃の柱、中継ぎと抑えの切り札がどれもこれも離脱しあてになるのは岡本、ウィーラー、梶谷くらいのものです。外国人10人のうち投手サンチェスが不安定ながらまだ起用されていますがあとは、メルセデス、ビエイラは役に立ちません。

 とにもかくにもセリーグ1厚い選手層だったはずのわが巨人軍は、コマ不足役者不足でどうにもならないのです。阪神に置いて行かれるのも当然なんですあ。残っている戦力で戦うしかないのですが、今年は多分無理でしょうなぁ。そもそも、大卒即戦力路線というドラフト戦略のへぼさが命取り、毎年ドラフト1位選手を10年間パスしてきたのに等しいのですから。ファームのチェックをしても目につく投手はいません。どれも育成レベルの小粒な選手か、さもなければ故障上がりです。

 もうひとつは現在のコーチ陣の責任であります。故障が多いのもいつまでも不調が続くのも専任のコーチに問題があるとみています。元木(打撃)、村田(野手総合)、宮本(投手)など指導経験皆無だったコーチ陣のメッキが剥がれてきたとも言えます。今年から桑田がコーチ補佐で加わったのもあまりの体たらくでテコ入れを図ったのだと思います。
 ワタシの盟友、自称巨人軍ヘッドコーチK君から悲痛なLINEが届いております。緊急トレードをしてくれと。「小林と桜井投手を出して楽天の松井かベイスターズの山崎をとったらどうか」、「出血覚悟でパリーグから投手を貰え」などと寄こします。
 うーーん、自称巨人軍監督のワタシに言われてもなぁー。かつて巨人の球団代表だった清武英利さん、育成制度で山口鉄也や松本哲也を発掘し、若手育成選手を育てることに傾注した人物です。こんな人が残っていればなぁなどと考えてしまいます。彼はナベツネに真っ向から反旗を翻し巨人から追放されました。

 名選手がいい指導者や監督になるとは限りません。ましてや仲良しグループでベンチを固めるなどというのは、どこかの政権と同じで組織の弱体化の元凶となります。選手に限らずスカウトや編成担当などに有能で慧眼、きちんと物申す人材を配置するのが、遠回りなようでも強いチーム作りにつながると思うのですが。

 緊急事態なんです、実はもう数年前から由々しき事態が続いてるのですよ。ワタシと、Kヘッドコーチ(自称)、無給でいいから「厄落とし」、スカウト・編成・試合の作戦コーチ兼任をやらせてくれないかなぁ。自分で彫った五嶽真形図の霊験あらたかな厄除け護符を持って駆けつけるのに。


 

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