ようやく涼しさを感じる季節になりました。相変わらず草取りは欠かせません。雨の後は一夜で10㎝も伸びる雑草なので、1時間も草取りすると70L入りのゴミ袋がいっぱいになります。他にも、やるべきことがいくつもありながら、暑さにかまけてさぼっていました。それで、かなり気合を入れて外仕事を行っております。
まだ、油断すると蚊に襲われます。この時期の蚊は、産卵し子孫を残そうと命がけで血を吸いに来ます。通常は蚊取り線香を焚いたり、虫よけスプレーあたりで防御できるのですが、秋の蚊はお構いなしで体に止まって、逃げもせずに吸います。こういう時はネットになっている虫よけパーカーを着るしかありません。それでも、覆いの無い顔めがけてやってくるのです。
そこで、危機一髪の状況だったんです。ここから閲覧注意です。
こいつです。柿の葉っぱに集団で食害をしていた「イラガ」の幼虫です。もう見るからに危険なテイストの毒虫で、これに触ると電気に感電したような痛みに襲われます。数日痛みが続くのです。卵や繭にも毒性があるものもいます。ワタシは、何も気づかずにこの柿の木の下にしゃがんで草取りしていたのです。抜き終わってわずかについた柿の実をチェックしていて頭の上の高さに発生しているのを発見しました。ざっと見て50匹以上でした。危ないところだったんです。もし、枝に触れてポトリと首筋などに落ちていたらと思うとぞっといたしました。
駆除自体は簡単で、キンチョールかフマキラーのスプレーをかければすぐにパラパラと落ちてきます。死んだ後でも素手で触らないように気をつけて集めて捨てます。
次に発見したのは、オオスカシバの幼虫であります。クチナシ専門で大量発生し、葉っぱを食い尽くすほどの大食漢でもあります。僅か30センチほどの高さのクチナシについていました。角があって気味悪い幼虫、毒は無いと思います。
あとは、柑橘類につくアゲハの幼虫でありますな。黄緑の柔らかい若葉を好みます。小さい時は、真っ黒で、少し大きくなると茶褐色、最後は鮮やかな明るい緑色になります。ワタシは、暇なときは孵化する前の卵を見つけては指で除くようにしているのですが、アゲハ蝶だけは大目に見ます。蝶は見逃して蛾や幼虫を目の敵にするというなんとも一貫しないワタシであります。いわば、ちょっと綺麗な若いおねーちゃんは、多少性格が悪くてもちやほやされるという感じでしょうか。違うか(笑)
これらの害虫に共通するのは、葉っぱが虫食いになっているということと、葉に糞が落ちているということです。注意して観察して、葉っぱが食べられていれば幼虫が居る(居た)ということで、そこに糞が見つかれば必ずどこかに隠れています。見つからなければ構わず殺虫スプレーを吹きかけます。
マイガーデンは、果樹が多いので殺虫剤はなるべく使わずにいます。バラにはどんどん使うのですが、この夏には葉っぱがみんな落ちてしまったので不要であったのです。ですが、どうやら、ワタシが暑さでぼんやりしている間に相当虫が発生しているのです。ヨトウムシとコガネムシだけは必死に駆除・防除したのですが。
これから、農薬を撒こうと思います。出来るだけ避けていた「ネオニコチノイド系農薬」を一度だけ大量に散布します。ワタシは、モスピランという農薬は保管しています。(勿論身分証を出しハンコを押しました) この農薬は、浸透移行性(葉っぱから吸収され植物全体に行きわたる)があり、長期間持続し、昆虫類すべてに効果が高い、ということから、日本の農家さんは多用いたしております。一方で毒性が強く、人体への健康被害も懸念されます。また、蜂にも効くので日本ミツバチの大量死の原因となっています。欧米では使用禁止または厳格な制限強化に向いているのですが、日本は逆に緩和しているのです。
ワタシも、よほどのことが無ければ使わないのです。ただ、もはや当地ではミツバチを見かけることはありません。養蜂家が居ないのか絶滅したのかはわかりませんが。カイガラムシもしつこく発生しています。アリはそこここにアリの巣をつくっております。葉巻虫も・・・。マイガーデンはムシだらけなんです。
いまはほとんど咲く花も少ないので、思い切って野菜以外に全面散布いたします。
ガーデナーにとって、無農薬で、健康な植物を安心して育てるのは至難の業なのです。
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