植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

神無月のカンナ

2020年10月18日 | 植物
レジ袋の有料化となって間もなく4か月経とうとしております。海洋汚染、自然動物の誤飲、石油資源大量消費の弊害などの軽減を狙って、その意図は結構ですが、実効性に疑問も出ております。海洋汚染で言えば、レジ袋程度では海洋に漂うゴミを減らすには全く追いつかないのであります。試算によるとその割合は0.5%なんだそうです。やらないよりはましでしょうが。

 大体レジ袋を有料化したとして、大半は数円を払ってレジ袋を貰います。レジ袋を買わないしっかり者の主婦たち、実はレジ袋をゴミ袋に活用していますから、別途金を出してゴミ袋を買うようになります。これでは何の事か分かりません。レジ袋をタダで供給していた小売店の利益が、わずかながら増えることにはなりましょうが。

 同様に、プラスチックのストローもだんだん姿を消しつつあります。ワタシの店子のコンビニも、だいぶ前から紙製ストローに取って代わりました。残念ながら、口触りが悪くアイスコーヒーの味が悪くなりますね。すぐにヘタって、折れ曲がったり潰れたりするし。

 先日はテレビで、木製ストローが紹介されておりました。ワタシら凡人は、木を丸くして穴をあけることを連想しますが、そこはさすがに電波に乗るだけのことはありますな。木工店で、カンナで削った屑を活用するというアイデアで商品化しているそうです。鉋屑を斜めにクルクル巻くという発想です。

 強度・外観・木の香りなどそのメリットは大きいと想像できますが、問題はコスパ、なかなか安価に大量生産するのは難しかろうと思います。利き酒ならぬききストローで、木の種類で香りや口触りを楽しむ高級ストローというような新ジャンルになれば面白いかもしれません。少なくともコーヒーとの相性は良さそうですね。

 というわけで、今日のお題は「カンナ」であります。といっても大工道具ではなく植物。アメリカの熱帯地方が原産カンナ科です。暑さに強く寒さにやや弱い、という地下茎で増える植物ですね。

 カンナに強く惹かれたのは6.7年ほど前、平塚のはずれにある「花菜ガーデン」にバラなどとの混植(引き立て役)でアメジストセージと「カンナダーバン」を見かけたのが最初でした。

 赤い大きな葉っぱの模様が素晴らしくオレンジの花も見事でした。そばに居た園芸指導員の女性に聞いたところ「寒さに弱いが、平塚では冬越し可能、地上部は枯れても地下茎が残る。心配なら腐葉土やもみ殻を被せればオッケー」ということでした。

 それで、早速ネットで取り寄せようと思いましたが、これが売り切れやらなんやらで見つかりませんでした。ようやくの足掛け3年で見つけ苗を3本入手しました。一つは鉢、一つは母屋、一つはマイガーデンであります。

これです💛



ね、見事でしょ。自然の造形には目を瞠るものがあります。数年でどんどん広がり、一部は掘り上げ株分けをし、3人の方に差し上げました。

で、次に買ったのが昨年「ベンガルタイガー」であります。こちらは花色は同色ですが、葉っぱが鮮やかな明るい緑、これに薄黄色の葉脈が走ります。
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で、今年の夏に出会ったのが「ブロンズスカーレット」であります。グリーンスナップという写真投稿サイトで教えてもらった品種で欲しかったのです。伊勢原の「柏木牧場」という精肉直営の肉牛飼育の牧場にある小さなクリスマスローズ専門の花苗屋さんで、偶然200円で売られていました。
 行く先苗が決まらず、とりあえず鉢に植えた居たものが開花しました。ラッキーでしたね。

銅葉が特徴ですが、赤い花色の鮮やかなことといったら!!小さな苗なのに3本も花茎が伸びて次々に花蕾が上がってきました。

 それで、ワタシは「ダーバン・ベンガルタイガー・ブロンズスカーレット」合わせてカンナ三姉妹と呼んでおります。病害虫が少なく、丈夫で育てやすく、花期は梅雨からこの10月まで次々に咲き続けてくれます。今密かに入手を検討しているのが「ベスビアス」であります。なんといっても薄いオレンジの花弁に真っ赤なそばかす(斑点)がちりばめられています。欲しいけど、植える場所がないんやー。あー辛抱できん。
 
 そういえば、10月は神無月です。欲望の秋でありますね

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