植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

園芸は工夫と根気と我慢

2022年04月11日 | 植物
 果樹のなかでどうしても実が付かないものでも、半ば意地でも食いたい、と思ってなんとか辛抱して育ててきました。それでも、実のならない果樹は、場所をとるだけで何の意味もありません。とうとう昨年はネクタリンと「皇帝ナツメ」を処分いたしました。別のものを植えてそっちに期待する方が前向きでもあります。

 実は、ワタシの菜園・果樹・園芸エリア全域でも、数か所「心霊スポット 」のように何を植えてもうまくいかない場所があるのです。ぶどう棚の端っこ、隣の塀との境にあるフェンス際、南向きの柑橘を主に並べて植えている植え込みの一角などです。

 理由はいくつか考えられます。日照が悪い、普段管理しにくい奥まった場所、そして土壌の問題です。当然、北向きとか南に高い建物があってじめじめしている、といった日照不足になる場所、そして西日がガンガン当たる所は植えるものを選ばないと枯らしてしまうのですが。
 特に東に隣の敷地があるフェンスや壁際は、生育不良になる樹木が多く、ブットレア・ドドネイア・ジンジャー・バラ・ブドウなど多くが枯れたり生育不良で花が咲かないといった現象が起きています。東側に目隠しのフェンスがあり、また端っこの為に砕石やガラが埋まっていた土地を、篩って取り除き黒土などに入替した時に、やりきれなかった可能性もあります。駐車場であった60坪ばかりの土地を順繰りに、ワタシ一人が人力で3年かけて畑など園芸用地に変えていったので、場所によってムラが生じているのです。

「実らずば 伐ってしまえ 無駄な果樹」という気になれず、未練がましく世話をしてきました。そして、どうにも実が生らなかったすもも「貴陽」「ケルシー」とさるなしに、ついに待望の子房が付きました。花が咲いた後そっと触って花の付け根部分が丸く硬くなればしめたものなのです。
これが貴陽で、ざっと10個ほどが受粉成功であります!!! 
うぅ・・苦節5年、やっと実が付いた(´;ω;`)ウゥゥ嬉しー

こちらはケルシー、幻のすもも(実は何種類もある)の一つで、日本の環境(台風など)によって育ちにくいと言われています。こちらも大成功です。
貴陽は、2年ぶりに帰省してきた長男親子の孫二人と「人工授粉」をしたものです。先日、農薬全般を扱う化学メーカーに勤務する次男が結婚式を挙げたのですが、それに合わせて子供たちが集まったのです。貴陽は、その次男がコメリや農協などの営業をしていて、これは美味しいよと、栽培を勧めてくれたもので、かれこれ5年目になります。過去3年は花が咲いても着果に至らず「アブラムシ」などの害虫の大量発生に悩まされたのみでした。

 その周辺には、それ以外に「さるなし」と耐寒性がある「アイスクリームバナナ」ブルーベリーを植えていますが、どれも花が咲きません。そこは、開墾の最後に残った20㎡ほどの畑で、さすがに疲弊したワタシは土を篩うことをしないで、業者に重機で産廃のような土を掘り出し除去し、深さ60センチ程度に黒土を入れたのです。その土壌が問題なのかもしれないと思っていました。

 そして、4年生のさるなしにも、花蕾と思しきものを発見いたしました。(じみなので写真は省略いたします(-_-;)

更に、昨年は花が咲かなかった「ロンガン」にも花芽が付きました。冬場には屋外に退避させる寒さに弱い果樹ですが、なんとか実になりそうな花蕾が三か所ありました。

 こうなると、あとはアイスクリームバナナですが、元は熱帯の植物、この冬の冷え込みがきつく零下になる日が何日もあったので、瀕死になっていました。いまだに株自体の葉が動きません。写真にはぼかしを入れなければならないほどの惨憺たる現状です。3本残したうちの一つだけには幹のてっぺんに巻いた葉の緑が残っているのですが。がんばれー


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