植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

屋上(小玉)スイカ栽培計画(屋上緑化) シーズンⅢ

2022年04月10日 | 植物
夏野菜のメインは、スイカ栽培です。
近年の異常気象、とりわけ梅雨前後の長雨や集中豪雨・冷夏によってここ数年のスイカはとうてい満足できる収穫にはなりませんでした。寒さと雨を嫌う砂漠で生まれたスイカですから、日本の梅雨が一番の大敵でありました。また、花をせっかく咲かせても、雨降りで花が濡れていると受粉しないのです。

 4,5年前までは空梅雨で、晴天続きの年がありました。そんな年のスイカは甘く大きく育ちます。一つの苗から5,6個収穫できたのです。しかし、これだけ雨の多い日照不足だと露地栽培はほぼ壊滅となります。先日訪ねた伊勢原の農家さんも「昨年のスイカは近隣含めて全滅だった」と嘆いていました。うちだけでは無かったのです。

 3年前には、実験的にワタシの隠れ家(仕事場)の屋上花壇に雨よけをしながら栽培し、今までにない甘い上質な小玉スイカを5,6個収穫しました。小玉スイカにする理由はただ一つ、十分な土の面積や深さを確保できないので、しっかり大きく根を張らす大玉は作れないからであります。
 
 屋上は地面と比べると格段に乾燥し、夏場は40℃以上の高温になり風通しがよく日照も抜群なのです。スイカ栽培には最も適した場所でもあるのです。偶然ながらもうまく収穫出来て、食べた方たちからは絶賛されたのであります。気をよくして昨年、二か所増設し、授粉用の大玉スイカを加えて一気に6,7本の苗を植え付けいたしました。しかし残念なことに、冷夏多雨の中、昨年のスイカは2,3個がかろうじて食べられただけで悲惨な結果となりました。

 昨年、種から育てて、梅雨までに前倒しで蔓を張らせ、あわよくば着果させようと目論んだのですが、早すぎて気温が低く生育不良を起こしました。また、植え付け時に自家製「ぼかし肥料」の効き目が強すぎて肥料やけを起こした。初期の段階で水分を抑えすぎた、更に入梅後は受粉せず、長雨でかなりのツルが枯れた、などが考えられます。

  今年もチャレンジいたします。修正点は、苗を今すぐに植えず、大きめの鉢に移して温室で数週間生育を促すことです。また、肥料はたい肥と配合肥料にして、ぼかし肥料は使いません。昨年混ぜ込んだ肥料分の多くはまだ土中に残っている、と考え控えめにいたします。
 下は作業中の花壇で、まだいちごがあって花が咲いています。イチゴ苗はプランターに移し替えいたします。


こちらが去年に続いて造った屋上スイカ畑2号。

 そして最大の問題、多湿・降雨による屋上花壇の過湿対策です。屋上にある4つの花壇の内の二つは、メダカプールにも使っている大型のプラ舟です。昨年は、集中的に雨が幾度も降り雨水が溜まってしまいました。スイカの根は水に浸かると数十分で溺れて窒息してしまうのです。今年は上部の縁より上に30㎝ほど盛り上げ、透明のビニールで上部全体を覆ってしまおうと考えています。降雨による水分は完全にシャットアウトし、水やり用の穴からしか肥料や水を入れないようにしようと思います。念のためプラ舟の底に近いところには水抜き穴を空けます。

 それから、思い切ってもう一つプラ舟か大型のプランターを買うか、であります。これを4.5㎡のサンルーム(温室)においてひと夏半ハウス栽培にすることを検討中であります。プラ舟がおよそ6千円、培養土が5袋ほどで3千円、うーむかなりの初期投資になるなぁ。スイカを買って食べた方が全然安い(笑)。5月まではいいとしても蔓が繁茂したら、はみ出してきます。サッシが締め切りに出来ないと降り込んだ雨で水浸しになるか・・・・。狭い温室内だとメッシュフェンスにして立体的にしなければならないか。

 実に悩ましいところであります。とりあえず栽培のシーズンとしてはまだ早いのですが小玉すいか苗を4個買ってきて少し大きな鉢に植えました。「保険」に2種類のスイカの種も買いましたが、まだ発芽する気温ではありません。これはポットに種まきし温室内で発芽させようと思います。
温室内ならば日中大体30℃前後に保てます。うまくいけば今月以内につるが伸び始めるはずです。そうしたらプラ舟に再移植いたします。

なんでも試し、試行錯誤のシーズンⅢ、うまくいくかどうかはやってみなければなりません。そもそも、スイカ栽培は、なんといってもお天気次第、お天道様頼みなのであります。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« めだかと鳥たちには恋の季節... | トップ | 園芸は工夫と根気と我慢 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

植物」カテゴリの最新記事