ソランドラ・マキシマ(Solandra maxima)別名ウコンラッパバナ・ゴールデンカップリリーともいいます。沖縄以南の熱帯地域では、割合ポピュラーな植物だそうです。
ナス科、半つる性で非耐寒性の植物ですが、比較的丈夫な植物で、2年近く栽培して特段問題もなく2回目の開花であります。
昨年の1月に開花寸前で、不幸な事故に遭い蕾のまま☆彡になりましたので、厳密にいうと初めてこの花に対面しました。
どうして、この植物を育てようとしたのかはっきりいたしません。沖縄以外では植物園でしかお目にかかれないという風に覚えてはいますが。バニラの香りがする花で検索してヒットしたか、あるいはほかの熱帯性植物のお取り寄せのついでに購入したかのいずれかでしょう。植物の苗をネットで購入するときに、やはり悔しいのが「送料」です。数百円のものを買っても、送料が千円を超えるというのはざらにある話です。ですから、そういう場合、他に数種類の植物を同じお店で購入し、同梱してもらうことで、平均の送料を少なくしようと考えるのです。さほど欲しくもない植物を追加する方がよほど無駄使いと言われればその通りでありますな。
それで、昨年末に2度目の蕾がついたわけです。
一回目は一つだけでしたが、今回は3個つきました。しかし、一つはちょっと手がぶつかったらポロリと蕾が落ち、翌日更にもう一つが自然落花。これが最後になりました。
それからというもの、はれ物に触るがごとく細心の注意を払って生長を見守りました。これが1月7日撮影。莢から、蕾がにょっきりと顔を出した様はエイリアンの幼生を連想します。
で、1月11日に真ん丸に蕾が膨らみ
1月12日から咲き始めました。
これが今朝の様子。
ウコン色で一体となった花びらが5つに裂けて紫褐色のスジが入ります。この花の特徴は三つ。まず巨大と言えるほど大きい花です。直径が最大20センチもあります。次に香り、バニラのような甘い香りが部屋中に漂います。ココナッツにも近いような気もしますが、この香りは人によって好みが分かれるかもしれません。もうひとつは、開花からほぼ二日足らずで落花という短命なことですね。この花は、花と茎のつなぎ目がとても弱く出来ているようです。あまり結実しないことを前提としているのではないでしょうか。自然界では、自己の種ですら過剰な繁殖を抑制する作用が働きます。同じ場所に繁茂しすぎるとかえってその植物が衰えることがよく見られます。動物も然りですね。
この植物は、茎の節から気根を出しています。つる性の植物に見られる性質で、これが他の木や壁に張り付いて伸びていくのでしょう。取り木をして、新たな株を拵えるというのが、ちょっとした野望であります。
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