植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

今日はお神輿が出る 村のお祭りじゃ

2023年07月15日 | 雑感

今朝は5時過ぎから、たった今まで畑のゴーヤの収穫やら草むしり、ツルものの整理などを急いで済ませ、30分ばかり作品用に篆刻をやりました。二日に一つくらいのペースで出品用の試作品を彫っております。昨日は書道教室と、本当に忙しいのです。


これは試作品No5であります。10月の提出期限までに10個ほど彫って、その中から良さそうなものを1・2個出品しようと思っております。

先日七夕まつりは終わりましたが、今度は今日から明日まで、当地の「三嶋神社」のお祭りであります。
平塚の南東部にある6町で、お祭りが運営され、それぞれがお神輿を担いで練り歩くというものです。

正直、ワタシは、お祭りも仏事も嫌いです。無信徒・無信教で「宗教的な」意味合いのある行事やらしきたり、作法などもスルーしてきました。お葬式・通夜だけはちゃんとした身なりで参列しますが。お正月の初詣ですら出来れば留守番していたいくらいでありました。

しかしながら、定年退職後家に居る時間が増え、ご近所さんと否応なしに触れ合う機会が増えました。いつのまにか、お寺の世話人、神社の評議員、自治会・・など地元の団体や集まりに駆り出されるようになってしまいました。また、お迎えが近くなったせいでもないでしょうが、現金なもので、なにかと神仏に手を合わせるような気持になることも増えてきたのです。

次男が、子供神輿の責任者で「須賀甚句」をハンドスピーカーで歌いながら先導し、盛り上げます。うちのせがれたち3人は、大変な祭り好き、いずれも「須賀甚句」の承継者で、先代の義母が数十年マイク片手に唄っていた甚句を子供ながらに覚えて習得したのです。

ワタシは、それまでお祭りには何の関与もしておりませんでしたが、歳回りでもあり、いくらか地元に貢献せねばと評議員に入ったのです。しかし重たいものを担いで練り歩くことには抵抗があるので、ずっと「神酒所」の担当・留守番をいたしております。お酒を出したり、寄付が来れば名前と金額を紙に書いて背後のボードに張り出す程度のことで、楽なものです。

これで一番大変なのが家内、ワタシの家の庭がかなり昔から「休憩所」とされております。子供神輿があちこちワッショイワッショイ回って、1時間おきに休憩するのです。そこで、父兄の分も含めて飲み物やらお菓子の詰め合わせ・軽食を用意する習わしです。前回はカレーライスでしたか。子供3・40人と父兄が来れば60人くらいの準備が必要になります。凡そ10万円くらいかかるのです。しかたない、コロナで2年休んでましたから今年は協力しましょうというわけです。

これから、神社などへみんなで出向きお神輿はじめ諸道具を運び出します。神酒所のいすや机など造作をやるので、ワタシもこれから出かけます。二日間はお祭りモードということになります。

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いよいよあと1週間でワールドカップ 放送が決まってよかったが・・・

2023年07月14日 | スポーツ
先日(7月10日)、NHKで「あの場所で” もう一度、咲き誇れ 〜なでしこジャパン・熊谷紗希」という番組を放送しておりました。12年前に、彼女は最年少でしたか、サッカーワールドカップ優勝メンバーの一人になりました。アメリカと2-2でPK戦にもつれ込み、優勝を決めた最後のPKを蹴ったのが熊谷選手だったのです。

それから12年、あの時のメンバーは彼女を除いていなくなりました。澤穂希・宮間あやを中心に卓越した選手たちがいて成し遂げた快挙で、その時の澤の日の丸を背負って写真は長くワタシのPCの壁紙になっておりました。しかし名将とたたえられた「佐々木則夫監督」は、その後ずっと同じメンバーを起用し2015年に準優勝、さらにオリンピックの出場権を逃すなど、成績の下降の責任を取って辞任しました。あまりにも優秀だったベテラン選手を重用したために若手が育たず、パスでつなぐサッカーも世界に取り残されるようになりました。

世代交代がうまくいかないまま、後任の高倉監督は、ほとんど目立った成績を上げられなかったのです。ワールドカップはかろうじて予選リーグは突破できて準々決勝でやぶれ、自国開催となった東京オリンピックも準々決勝で敗退しています。なでしこジャパンは徐々に人気が落ち、国内女子サッカーの試合も放送されなくなりました。ワールドカップに次ぐ国際大会のアルガルベカップ」は毎年行われていますが、2011年頃には何度も出場し2度準優勝しましたが、その後は全く振るわず、ここ4年間は出場すらいたしておりません。国際試合にも参加できなければチームの力が上がるのは難しいのです。

しかしながら、若手が育っていないかと言えばそうではありません。2018年U-20ワールドカップでは優勝、2022年でも準優勝を果たしました。
優勝した時の主力メンバーは高橋はな・林穂之香 ・南萌華・長野風花・遠藤純・植木理子・宝田沙織あたりで、現在は23.4歳です。その4年後には藤野あおば・浜野まいかという決定力があるFWがいます。

一つだけ残念なのは、澤穂希の時の優勝チームにいた「岩渕真奈」ちゃんが選に漏れたことです。この10年間ほどフル代表の中心として引っ張て来ただけに残念ですが、30歳という年齢や体調などを考慮して外れることになったのでしょう。

そして新監督はそのU-20優勝時の監督「秋田太」さんですから、今回はその時代の選手を主体に選んだのは当然でありましょう。これに中盤をベテランの猶本光・ 長谷川唯・ 杉田妃和 で固め、前線は点取り屋の田中美南を加えた前述の若手主体を招集しました。少ない国際試合の放送や今までの各選手のキャリアからみてほぼベストメンバーで臨む態勢となったと思えます

で、最年長32歳のキャプテンが熊谷紗希というわけです。彼女はドイツでプレーをし今度はイタリア一部リーグローマに移籍するとか。今回のワールドカップは池田監督と熊谷のなでしこなのです。そこで、NHKの番組を観た時!!?ピンとくるものがありました。

このブログで以前書いたように、この4年に一度の大会の日本の試合をどこも放送しないだと!けしからん、と憤懣やる方なかったのです。出場国の中で唯一日本の放送が未定、世界の主要国でもほとんどの国で放送されるというのに。原因はここ10年間の人気と成績の凋落、そしてFIFA側の「放送料」の大幅な引き上げにありました。FIFAが男子サッカーと抱き合わせだったのを、切り離して吊り上げたのです。

NHKはじめ日本の放送局がしり込みし白旗を上げていたのです。あと1週間しかないのに、ほかの民放では全く取り上げてきませんでした。
しかしやはり各種団体から突き上げを食って水面下で交渉をしていたのでしょう。NHKが放送すると昨日発表しました。それはそうでしょうよ、国民から7千億円の視聴料を強制的に巻き上げているのですよ。

そして合意のめどがついた(実質契約合意)ので、おくればせながらワールドカップの興味を惹き宣伝活動をする第一弾で熊谷選手の特番をオンエアしたのです。これでようやくテレビでライブのなでしこのサッカーを見ることができます。今回はオーストラリアニュージーランドの共催なので時差3時間、日中(夕方)観戦が出来るのです。

さて、そこで問題なのはグループCに入った初戦のザンビア戦です。
7/22(土)16:00 からというのは大変ありがたいのですが、ザンビアは世界ランク77位がテストマッチとはいえ世界2位のドイツ相手に3-2で勝ちました。その時の得点源になったのがBバンダ選手です。東京オリンピックの時には史上初の二試合連続ハットトリックをした「女子ストライカー」です。
どうもこの方「男性ではないか」との疑惑があるようです。サッカーをやる前にはボクシング選手だったとか。写真で見る限り顔つきも体つき筋肉も男そのもの。レアルの選手として契約しようとしたけど「男性テストステロン 」が基準を上回っているので取り消しとなったそうです。女子の中にたとえアマチュアでもサッカーの男性選手が一人入っただけでも全く変わりますよね。

アメリカが強かった時に身長180㎝「男のような体格の選手」ワンバックがいました。彼女は同性愛者で女性と結婚したとか。あの人ほんとは男だったんじゃないのと本気で思ったことがあります。
男か女かのセックスチェックなどはやろうと思えば簡単でしょう。こんなのがが許されるなら、日本でも、無名でちょっとかわいい女の子のような男子選手「田中碧」みたいなのを混ぜればいいのに。

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糖尿病患者製造システムの大相撲は廃止すべきだ

2023年07月12日 | 時事
ワタシが勤務先の「健康診断」であれこれ引っかかるようになったのが50歳前後でありました。喫煙は40歳半ばでやめておりましたが、職業柄若いころからお酒の付き合いが多く、甘いもの好きもあって体重が増える一方でした。忙しさもあって休日にスポーツやジョギングなどもなし、やるのはたまのゴルフ程度でありました。その頃 仕事中に、キャビネットから物を取り出すためにしゃがんだだけで立ち眩みするという症状がありましたね。

そして、ドクターから「あんた、境界型の糖尿病だね」と言われたのが53歳の頃でしたか。高血圧もあり、血液はドロドロ、悪玉コレステロールが多いなど、詰まって死ぬよと脅かされました。正常なのは尿酸値ぐらいのもの(笑)。このままほおって数字が高くなると、そのうち症状が出始めて体調が悪化しいずれは「インシュリン注射」のお世話になるというような話でした。これではいかんと生活習慣を改め、甘いものお酒を控え体重を減らし、階段を使って歩くようにした結果、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー) という直近ひと月の血中糖度の数値がだいたい6.3以下に収まるようになりました。

境界型というのはぎりぎりのライン上にあり、気を許せばすぐに向こう側に落っこちる(完全な糖尿病になる)という状態で、こうなると一生その状態が続くと言っていいのです。いわば細い塀の上をおっかなびっくりで歩き続けなくてはならない、あるいは落ちそうになったらしがみついて這い上がる、という努力をしなければならないのです。

以後、一度8.5という高い数値になり、5年ほど前には10を超えて、クリニックの先生から即入院!と宣告されたこともありましたが、それ以外は一番軽い飲み薬を1個服用するだけでなんとかこの13年、ほぼ変わらず入院もせずHbA1c6.2~6.3くらいで推移しているのです。塀の向こう側に落っこちれば、インシュリン注射が必要になり、毛細血管が集まる箇所があちこち詰まったり機能低下に陥り、目が見えなくなる。腎臓透析、手足が黒く腐っていくなどの重篤な病気に進行して一般の健康人と比べたら10年くらい早死にするようです。ガンなどの発症率も高まるらしいです。

そんな状況で心がけているのは①糖質制限(常人の約半分のカロリー) ②歩数管理 ③サプリメント「賢者の食卓」 ④飲酒禁止などであります。
ごはんはお茶碗半分で五穀米、甘いものが食べたいときは一つを分けて二日くらいで食べる、うどんはそばに置き換える。勿論ジュース・コーラなどは厳禁で、毎食事は「難消化性デキストリン・食物繊維」入りのサプリを飲みます。
これで、体重をあと「5キロ」落とせと言われているのですが、これが難しい。ここ数年ずっと68キロ前後体重が全く落ちないのです。

でもやはり特に暑い季節冷たいもの「ビール」が欲しくなりますよね。いまでもずっと我慢していますが、唯一「微アルコール飲料」まではセーフとしております。これまでは「アサヒビアリー」が定番でした。アルコール度数0.5%で、いやみがない香料で気に入っていたのです。

ところが、最近偶然手にしたのが「サッポロ ザ・ドラフティ」 でありました。度数0.7%とビアリに比べてやや高めですが、大変美味しくビールの味とのど越しで、本当にビールを飲んでいる気になるのです。100ccあたりカロリーは13kcal です。糖質が1g位、350ミリ缶でもカロリーは45kcal。これを10本飲んでやっと普通のビール一本分になるのです。この夏は、これで健康を維持しようと思います。

話は飛びますが、今また大相撲をやっています。ワタシには全く興味のない「興行」なので、一年で一回も観ません。NHKにはその分受信料を払いたくない気分です。

明治以降昭和の時代の平均の相撲取りの寿命は52歳であったそうです。最近までの数字でもおよそ平均62歳で亡くなっています。無茶な体重増加、一日2食と朝寝、夜のタニマチなどとの深酒などで肝臓を壊し、ほとんどの力士が糖尿病にかかるようです。日本人の男性の平均寿命は81.5歳です。相撲取りは20年ほど命を縮めているのです。番付にいる力士数は650名程度といいますから、掛けると13000歳分の寿命を奪っているというのが「大相撲」なのです。換言すれば生まれたばかりの子供を150人位殺しているということになりますね。

日本に限らず伝統や歴史を重んじることは大事なことでしょう。しかし、女人禁制で特権階級の大相撲を残す必要があるのか、もう一度考え直す必要があると思います。男女の格差・差別を廃止する先頭に立つべきNHKが伝統の名のもとにゴールデンタイムに国技(笑)を延々と放送しております。
ごく一部の年寄りと相撲ファンのために多くの相撲取りが病気に苦しんだ挙句、20年も早死にしていることを容認する社会は「おかしい」と思いませんか。

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メダカの学校は屋根の上

2023年07月11日 | メダカ
暑いです。本当に暑くて死にそうです。

もうだいぶ前から4時半に起きて7時前までに、簡単な外仕事(ガーデニング等)をいったん終わらせる、という生活になりました。今朝は懸案のブドウ「甲斐路」に消毒薬を散布しました。基本はビニールで覆った屋根付きなのですが、ツルが広がっていくうちにはみ出してしまいます。欧州系のブドウは、直接雨がかかる露地植えにすると、直接雨に打たれたブドウは、たちまち表面にカビのような黒いシミが出来て病気になるのです。

こうなると消毒してもちょっと難しく、品種によっては最終的には腐って溶けるのもあります。他のまだ無事なブドウの房に殺菌するついでにやっておくということになりますね。

暑さ故、ガーデニングぐらいさぼってもしようがない、ということで日中隠れ家にこもって篆刻などが主体になりました。

しかし、逃げられない仕事があります。屋上の動植物の世話です。遮蔽物が無い屋上は夏の日中は50℃近くなります。プルメリアやパッションフルーツ・ハイビスカスなど南方系の植物はともかく、イチゴやスイカはさすがにこれで水が切れると枯れてしまうのです。
先日、屋上の水やり用のホースが破裂して数時間出放しになりました。直射日光にさらされ高温になる屋上は、ホースにとっても過酷な環境です。一度切れて漏れ出したので、少しカットして繋ぎなおしたのですが、全体が極端に劣化しているので、蛇口をひねったまま(開にしている)熱くなったホース内の水や空気が膨張して耐えられなくなったのです。

そして「メダカ」これは、メダカプールに手を入れてひっこめるくらいのお湯になると「煮えて」死んでしまいます。また、糞などの沈殿物はすぐに腐敗し始め水質を悪化させるので、油断が出来ません。水替えのサイクルを早めることと、適度に打ち水することが重要なのです。

現在のメダカは、成魚で約2500匹、稚魚が千匹くらいであろうと思います。当然数えきれません。メダカプールが十数個、うち6.7個が稚魚です。大人のメダカはプール一個あたり200匹前後、すると10個で2千匹計算になりますね。その中で、この春に数日をかけて仕分けしたのが「オロチ系-黒メダカ」「楊貴妃系ー赤メダカ」「ミユキ系ーラメメダカ」の3種類です。これらは数年前、ヤフオクのメダカの卵をぽつぽつ落札したモノから増やしてきました。

ブランドメダカと呼んでいますが、今のところそれらの変わった品種をかけ合わして、新種を生み出そうなどとは考えていません。そんな暇もありません。とりあえず、各種類ごとにプールを別にして、春からの産卵期には純粋種のみで繁殖させようとしているのです。
こちらが黒メダカで、ヒレ長オロチです。一匹千円くらいもするんですよ。


こちらは、赤メダカであります。花屋さんにたまに卸す時、ブランドメダカ3種を混ぜるという良心的なメダカ屋さんです。

これがメダカに夢中になったきっかけの「ラメ・ミユキメダカ」です。水が緑色なのはわざとで、なんでも食べる雑食系のメダカは、こうした藻を好むのです。これさえあれば1週間くらい餌をやらなくても平気であります。


日陰になる階段下には稚魚の容器を置いてあります。

生後1週間から3か月ほどですが、やはり水質の変化や高温には耐えられない赤ちゃんですから、特別扱いいたします。

屋上に置いているプールには、どれも蓋をして70%前後遮光いたします。
これだけで水温上昇はだいぶ抑えられます。

そんなわけで、昨日バーストした散水ホースを買い替えてきました。今までが内径10mm、今度のは15mmです。ホースの厚みも違ってねじれもなく、多分折れて水が止まることも減りますね。ちびちびしか出なかった水がエライ勢いで出るようになり、植物の散水も、メダカのプールに水をためるのも半分くらいの時間で済みます。なんでこんな子供にもわかるようなことに気づかなかったのだろう、と今更ながら自分の愚かしさ、人間の思い込みの間抜けさをかみしめるのであります。
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鰻とスイカの食べ合わせが悪い? そんなの関係ねぇ

2023年07月10日 | グルメ
昔から「食べ合わせが悪い」とされるものが幾通りかあります。

代表格は「天ぷらとすいか」「鰻と梅干」「蕎麦にナス」で「鮭とイクラ」なんかもあります。基本的には複数の食品が一緒になると化学反応して「毒性を持つ」とか胃腸に壊滅的なダメージを与えるなんてものはありません。もともと口に入れてはいけないような、常温で時間がたった魚類・生ものとか、加熱しないと食べられないような特殊な食品、ふぐ毒などは別ですが。

鰻とスイカの取り合わせは、上記の言い伝えがごっちゃになったものでありますな。

昭和初期以前の民衆の栄養状態がいいわけはなく、夏場に体が弱っている時に、脂のきついものを食べて胃に負担をかけ、冷たいもので追い打ちをかけると、体調を崩したりお腹を壊したりする、といったことが昔から経験的に起きたのでしょう。また、エビの天ぷらやウナギなど高価な食べ物を専門店で食べれば、高くつきます。庶民や貧乏人は、年寄りや子供が食べたがると、スイカが食べたければ我慢しないとね、なんて贅沢しないような知恵でもあったのでしょう。

さて、そんな折、会社時代からの旅仲間からどこかにいってうまいものを食べたいという話が持ち上がり、ワタシの過密で厳しい環境から日帰りならいいよ、と応じたのが「鰻」でありました。

数回その仲間たちと伊豆方面に一泊旅行に行くと決まって帰りには三島の「桜屋」のうな重を食べるのが楽しみでした。しかし、日曜日にわざわざ日帰りで三島まで行くのはどうか、という話になって、近場の箱根や熱海・小田原あたりを検索したところヒットしたのが、小田原の風祭にある「うなぎ亭 友栄」 さんでした。なんでもお一人最低6000円、予約不可で大行列ができるそうです。「関東では一番おいしい」という評判もあり、遠い県からやってくるのだそうです。

ましてやみんなで調整したら日曜日しか空いていない、ということになり、割合庶民的で美味しくそんな超有名でないお店を小田原で見つけたのです。書道教室のお仲間Tさんも、「あそこはしょちゅう行っている。たれはあっさり目でとても美味しいわよ」とおすすめでした。
それが「うなぎ 松琴楼 」でした。ウナギの目方で3200円から4400円まで選べる合理的なシステム、お値段も大変リーズナブルです。

実は注文する前に、家人用にお持ち帰りが出来るか尋ねましたら、奥の主人に聞いてまいります、といって引っ込み「あいにく今日は出来ません」と断られました。予想しておりました。たいていの鰻のお店は、仕込んでいる数に限りがあって、無くなり次第閉店となります。トップシーズンで遠来のお客さんが並んで待っているのに、まとめてお土産に持っていかれたらお気の毒ですよね。

ワタシが頼んだのは200gでご飯少な目、血糖値が上がるのを避けダイエット中でもありますから。開店前から30分並んだ甲斐があって、さほど待たずに出てきました💖
前評判やら食べログの評価に違わず、ふっくらふわふわでくどくないあっさり目のたれが何とも美味でありました。これはリピーターになりますね。うちから車で20分で行けるし。量が少ないのであっという間に完食、もう少し食べたかったなぁ、くらいで丁度いいのです。

うな重をお土産にできなかったので、なにか小田原駅周辺で買おうということにいたしました。すると以前はなかった見たことの無いような建物が建っておりました。

「千と千尋の神隠し」に出てくるような古風な楼閣風の複合施設「ミナカ小田原」 です。だいぶ前から小田原市は駅前の再開発に取り組んでいて、3年前にオープンしました、とテナントの人から聞きました。小田原は歴史的にも様々な記録や古刹・建造物があり、なにより中央には「小田原城」があります。観光資源として多種多様な施設や老舗が軒を連ねていた「城下町」であります。干物やら甘味・かまぼこなど小田原に行って買って帰りたいものがたくさんあるのです。

新幹線も止まるし、箱根などの名所への出発口にもなって県内有数の観光地であります。コロナ後の地域振興や地場商店の存続・繁栄のために人口19万人の小田原市が積極的に取り組んでいるのがはっきりと見えるのです。

さて久しぶりに美味しい鰻を堪能し戻ってきたのが平塚、七夕祭りの最終日で、ずいぶんと若い人を中心に人出がありました。普段閑散としている「七夕通り」にこれだけ人が歩いているのを見たのは、20年ぶりくらいかな(笑)。
平塚市も、昔から七夕祭りが地域振興の目玉で、当市でもっとも有名なイベントという位置づけなのです。しかし、欠落しているのが一年でわずか3日間しか開催しない、それ以外は準備のための時間と多大な費用を強いられて、短い時間だけ集客できる、に過ぎないということです。

平塚市はほかにめぼしい観光資源が無いし、風情も景観も期待できません。工業地帯・工場などの産業中心ですが、商業はどんどん廃れて、平塚にあったデパート・百貨店はすべて消滅しました。ワタシの知る限り、今までに観光で平塚に行きたいという方は一人もいませんでした。

ということで、同行した人たちは、知り合いの洋菓子店で買ったケーキを食べて、ワタシの隠れ家以外どこにもよらず帰路についたのです。

夜は、小田原で買った鰺の干物が夕食。
そしてデザートが、隠れ家の屋上で作った「小玉スイカ」でありました。

これはもうワタシの数少ない自慢の代物で、二日追熟して頂きました。
白い外皮の際まで甘いみずみずしいスイカで、家人絶賛でありました。

食べ合わせで言えば「鰻とすいか」というのも良くないとされていますが、半日経過していて、なおかつウナギもスイカも少量であります。なによりワタシの胃腸はここ数十年一度も異変や痛み・故障を起こしたことがありません、鉄の胃を持っております。

人と会い、普段行かない町を車で走行し、あちこちで人込みにもまれていささか疲れましたが、まことに結構な一日、旨いもの三昧の時間を過ごすことが出来ました。
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