水玉インタラクティブ。(インタラクティブ/広告事例のご紹介ブログ)

広告会社で働くディレクター。日々の発見、思いつき日記です。インタラクティブごとを中心に書いています。

デジタルサイネージって

2009年10月09日 | インタラクティブの事例
デジタルサイネージは、デジタルの広告メディアだとすると・・・
メディアの役割である「情報を伝達する」ことが役割。
そして、デジタルと云う名前がつくとインターネット広告の様に
計測可能なメディアだと云うイメージがあります。
ひと昔、ITによって何でもできる、この言葉さえ使えばなんとなく利口そうに
見えたり、横文字に見えない価値観やトレンド感を期待している人たちが
居たように、今のデジタルサイネージも広告業界では救世主の様な扱いを
されている様な気がします。
デジタルサイネージは、「時間と場所を特定できるメディア」と言う
人達がいますが、果たしてそこまでの役割を担わせて善いのでしょうか?

1.消費者と広告の接点である「時間」と「場所」を特定できるログを
収集しようとすると何らかの消費者データが必要になると思います。
インターネット広告の場合は、IPでページの閲覧や滞在時間を収集しているように
ディオスプレイカメラを付けて消費者の目線を検出して計測するやり方や、
広告と携帯電話、フェリカなど外部デバイスから接触を計測するなど・・・
消費者からの立ち場から考えるとあまり積極的なれない環境を整えないと
難しいと思います。
街にある見たくもない広告をみさせられる≠自分の欲しい情報を探す
(インターネットの行為)、リアルかバーチャルか位置づけに大きな
違いがあります。

2.もう一つ
インフラとしての課題があると思います。
インターネット広告で云う、ターゲティング広告的な事をしたい!
デジタルである以上、不特定多数、設置場所特性などインターネット広告で
常識になっている手法を追いかけていかなければならない事になると思います。
その時、発信メディアとして「ヤマダ電気、新宿店セール中」場所特性による
配信はできると思いますが、消費者毎の志向に合わせての配信までは難しいと
思います。
能動的、受動的、消費者の行為自体が違うメディアなので・・・

デジタルサイネージはデジタルPOP、気張らない位置づけにすると・・・
屋外広告、特にビルの屋上や大きな面積の看板などは高い設置コストが
かかっているし、その特性から、契約期間が長いものが多い。
デジタルサイネージ化されるとこれらの屋外広告の設置コストや契約関連が
大きくかわる。
掲載する広告もアニメーションできたり、短スパンのキャンペーンに使えたり、
新しいキャンペーンを伝える仕掛け、パブリシティー効果、インタラクティブを
絡めたブランド価値向上、広告表現の可能性が広がるかもしれません。