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ASIAの独り言

   

音楽……

2008年06月28日 02時59分00秒 | 音楽




芸術って言葉に弱い。
苦手と言い換えてもいい。

何か、高級で、敷居が高い感じ。

中学や高校のころ、
『芸術鑑賞会』と称した催し物が、
悉くつまらなかったせいもある。
あまりのつまらなさに、
だんだん、寝るかサボるかになっていった。

……音楽以外。

小学生のころ、
友達の両親が音楽好きで、
そこの家では、
一日中クラシックが鳴ってた。
そこで聞いた、以下の曲が好きだった。

『トルコ行進曲』(モーツアルト&ベートーベン)
『エリーゼのために』
『交響曲第四十番』(モーツアルト)
『バイオリン協奏曲・四季』
『魔王』
『トロイメライ』
『ペルシアの市場』
『交響曲第五番・運命』
『剣の舞』
『美しく青きドナウ』

くどいようだけど、私は曲が好きだった。
……曲だけが。
曲や作曲家についてとか、
テーマだとか、いつ書かれたかとかは、どうでも良かった。
軽い興味は覚えたけど、その程度。
知った後で「へえ~」って思うだけ。
ラジカセの巻き戻しと再生のボタンを押すほうが大切だった。
音やメロディやリズムやハーモニーが好きだっただけで、
それを説明する言葉が好きだったわけじゃない。
曲によっては、邪魔でさえあった。

そういう説明に時々出てくる言葉が、
……芸術。
だから、余計に良い印象がないのかもしれない。

友達の両親は、説明しなかった。
自分たちの好きな曲を、聞きたいように流すだけ。
リクエストには応えてくれるし、
質問にも答えてくれる。
でも、基本的には、
心地よいBGMとして聞くのみだった。
音楽を芸術として特別扱いして鑑賞させるのではなく、
暮らしに根付いた、
テレビやラジオと変わらぬ扱いで聞かせてくれた。
『さるとびえっちゃんの主題歌』と、
『トッカータとフーガ』が同じ部屋で同じように流れた。
『ヤンボーマーボーの天気予報の歌』も、
『白鳥の湖』も、同じ耳に心地良い音楽だった。
偉そうにしてないから、余計好きになれたところもある。

そういう意味では、
幸せな出逢いかたをしたと思う。









I Love カセットテープ♪

2007年10月07日 18時16分00秒 | 音楽




今、古いカセットテープを聴き返している。
年齢がバレる?……良きに計らえ(意味違う?)。

内容は、まあ、色々。

マドンナ、ホール&オーツ、ビリー・ジョエル、
(『ベスト・ヒット USA』世代だね~♪)
YMO、ムーンライダーズ、一風堂、立花ハジメ、ヒカシュー、
(テクノ、Japanese New Waveだね~♪)
ゴダイゴ、ツイスト、サザン、松田聖子、ヒデキ、ジュリー、
(『ザ・ベストテン』世代だね~♪)

他にも、

中学の時の数学教師に録ってもらった、
ツェッペリン、ヤードバーズ、ストーンズ、
(彼は、ツェッペリンの来日公演でイカれていた)
小学生の時、テレビの前にラジカセを向けて録った、
ミス花子の『河内のおっさんの歌』、
(『紅白!歌のベストテン』出演の時。赤、真っ赤な太陽に~♪……)
高校の時、スタジオで録った、文化祭用バンドの練習、
BOOWY、デュランデュラン、ラウドネス、レベッカ、
(趣味、バラバラ!……各パートの趣味だね♪)

懐かしいのは勿論なんだけど、
今でも、結構いい音で聴けるのが嬉しい。

前も書いたけど、
私(たち)の世代は、
レコードからカセット、CD、MD、デジタルプレイヤーなど、
オーディオの変化とともに成長して来た。
大げさだけど、そうなんだ。
幸せなことなんだなぁ……










『カメラ=万年筆』

2007年03月28日 02時47分00秒 | 音楽



去年、再発のCDを買って以来、
ムーンライダーズの『カメラ=万年筆』を、よく聴いている。
結構色んな音が重ねられてるのに、スカスカの印象。
……隙間が心地いい。

何かに激することはなく、
「ま、そんなもんじゃないの」と斜に構えた感じ。
この感じが板についてるアーティストに出逢うことは稀だ。
大抵、斜に構えたフリで止まってる。惜しいことだ。
スタート地点でゴールテープを切ったと思い込んでいる。
その思い込みの分、冷たさに欠ける。

咳、おなら、掃除機、水しぶきなど、
実に色んな効果音が入ってる。
結構ポップな曲を台無しにしそうな音が邪魔にならない。
バカみたいに聴き込んだ今では、
無いと違和感を持つくらいに馴染んでる。

ロックか? ポップスか? ニューウェーヴってやつなのか?
ジャンル分けは、得意な人に任せよう。
ただ、カッコ良く、メロディが覚えやすく、ノリやすく、
心地いい曲がたくさん詰まったアルバムだ。
元気は出ないが、いい気分転換になるアルバムだ。

でも、これを聴いて死にたくなって死んだ人がいても、
これまた、さもありなん。不思議と合点がいく。
……そんなアルバム。






この夏、浮気した。

2006年10月23日 02時08分00秒 | 音楽





もちろん、ヘッドホンの話(色気無ぇ~)。
正確にはイヤホンね。

ずっと、ソニーの、
耳の穴ん中に深く押し込むカナル型っていうのを使ってた。
不満は全くなかった。今もない。

二ヶ月前、職場で、
あるイヤホンをもらった。

AKGの『k12p』

「アーカーゲー」って読むんだって。オーストリアのメーカー。
(実際に作ってるのは、日本のフォスター電機って会社……ややこしい!)
形は普通のイヤホン。カナル型ではない。黄色いワンポイントが目立つ。

まず、耳に付けてみて、びっくりした。
めちゃくちゃ軽い。
「付けてることを忘れさせる」軽さ……大げさじゃないんだよ。
次に、聞いてみて、びっくりした。
歌声がよく聞こえる。こもった感じが少しもしない。
でも、低音が薄い。迫力に欠ける。
ただ、透き通ったような中高音は魅力。
……以上、違いの判らない私にも判る違い。

いいのをもらった。ありがとう、先輩。
でも、こちとら自腹で買うかって言ったら、断然「NO!」
だって、イヤホンごときに高い金、出せません。

……って思ってたら、実は二千円くらいで買えるらしい。
結構安いんだね。

先輩に気に入った旨と低音足りん旨を伝えたら、
「じゃあ、ゼンハイザーのMX-400買えば?」とのこと。
ドイツのメーカーで、これも千五百円くらいと決して高価ではない。

そんな、もうイヤホン3本(上述2本+iPod付属の物)あるのに………………買っちゃいました。ワオ!

真っ黒で、結構大きい。
コードが、ちょっと短くて、ツルツルしてる。
(k12pは、ゴムっぽい手触りなり)

聴いてみた。

…………ん? 何かk12pと似てるぞ。
(これも、フォスター電機が作ってるらしい……やっぱ、ややこしい!)
違いの判らない私には判らないくらいの違いしかない。
目隠ししてテストされたら、当たる自信、全くなし!

でも、聴いてて気持ちいいことに変わりはない。
しかも、言われてみれば、
何となく、低音がk12pよりちょっと出てる感じはする。
その分(かどうかも自信ないけど)、高音がちょっと弱い気もする。しないではない……ん?

先輩、すいません。
私、勧めてくれたイヤホンを語るには半チクです。
でも、買って良かったです。
聴いてて気持ちいいイヤホン、安くで手に入れられたのですから。
ありがとう。でも、ごめんなさい。







本田美奈子さん、安らかに……

2005年11月10日 12時38分00秒 | 音楽


クィーンのギタリスト、ブライアン・メイが追悼のコメントを
自分のホームページのトップに載せている。
曲を提供し、その才能に惚れこみ、その死を惜しんだから、とのこと。

私は、その曲を聴いたことがない。
ニュースとして「そんなことあったなぁ」って覚えてる程度。
つまり、ファンではない。
やっぱり、死んだ後でしか注目出来ないくらいには、彼女のことを忘れていた。

『殺意のバカンス』『テンプテーション(誘惑)』『1986年のマリリン』
『Sosotte』『ワン・ウェイ・ジェネレーション』が好きだった。
曲も良かったけど、のびのびと楽しそうに歌う彼女が何より良かった。
ぼんやりと「うまいなぁ……」って思ってた。

MINAKO WITH WILD CATSになってからは、ほとんど知らない。
ピンとこなかったというのもあるけど、私がテレビ自体あまり見なくなり、
洋楽にのめり込んでいったのも大きいと思う。
ただ、たまにつけたテレビでたまに見る彼女は、相変わらず可愛かった。

ミュージカルの世界へ行ったあとは、よく知っている。
力強く、繊細で、完全に全身が楽器と化したような声が好きだった。
観客の全身を耳にしてしまうような声が好きだった。
気持ち良く心を揺さぶられ、圧倒された。つまり、心地好く彼女に酔えた。

本当に、惜しい人を亡くした。

追悼の意を込め、
『 THE CROSS(愛の十字架)』を聴いている。
美しいバラード。彼女の歌は、哀しみさえ優しく包み込む。

さて、ゲイリー・ムーアは、追悼のコメントを載せるのだろうか?