ASIAの独り言

   

離別

2006年02月22日 05時07分00秒 | 日記


ともに苦しみ、ともに知恵を絞り合って、
いろんな苦難を乗り越えてきた。
そんな同士とも呼べる人が職場を去る。

驚きはない。
驚きはないけど、平気ではない。

……予兆はあった。
振り絞る元気が辛そうだった。
作り笑顔が当たり前のように固まっていた。
主張と受容、妥協と実行が、成長の名のもと、
彼の心に負荷をかけ続けていた。

彼が弱いんじゃない。
それだけ過酷な仕事だとも言える。
そして、それを続けていられる自分の幸運が骨身に沁みる。

戦わねばならない相手は、確かにいる。
そして、勝たねばならない自分も、確かにいる。

彼に渡すべき花束はない。
ただ、彼に共鳴していた私の仕事を通じて、
彼の正しさを証明したい。それだけはしたい。
彼への最大限の敬意でもって……