知り合いが、
自分の出てるイベントを観に来てほしいと、
メールを送ってきた。
そのイベントは、都内某所で、
先週末から今日にかけて催される予定だった。
予定は、震災でまず中止になった。
でも、5日目から予定通りイベントを催し始めた。
チケット代の一部を、
被災者への募金にあてる。
被災者を応援するイベントにしたい、とのこと。
……私は、行かなかった。
時間もチケット代も募金する気もあった。
なかったのは、そのイベントに参加する気持ちだけ。
こんな時期に不謹慎だから?……NO
内容に気をつければ、
娯楽を自粛する必要はないと思う。
私が萎えたのは、主に以下の二点。
・観客の安全を保証出来ないこと。
・照明や音響機材を操作する莫大な電力を消費すること。
前者は、一週間たった今でも、
関東圏内で震度4以上の揺れが来てるから。
もっと大きいのが来たとき、
観客を安全に帰宅させられる保証はない。
後者は、
被災者のために多くの世帯が我慢して溜めた電力を、
被災者を応援するイベントで消費するのに納得がいかないから。
被災者を応援するなら率先して節電するべきだろう。
観客の安全と被災者支援を、
本気で考えるなら中止するべきだと思う。
観に行った友達に聞いた。
平時で行われるのと変わらないイベントだったとのこと。
照明も音響も派手で、節電の意識はほぼゼロだったとも。
彼が驚いたのは……
客席の空調が切られていて、寒かったこと。
……より萎えた。
他の人が我慢して貯めた電力を使うだけでもおかしいのに、
それを観客のために使わず、自分たちだけで使うなんて……
安全を保証されてない狭い会場へ呼んで、
空調切られた客席で寒い思いをさせる、
……これが、被災者を応援するイベントとして正解なのか?
我慢してくれてるのは、観客や停電区域の人たちで、
全部、他の人たちじゃないか。
どんだけ自分に甘いんだよ。
そんなぬるい気持ちでは、
なぜ、他のいろんなイベントが中止(延期)されたか、
わかりっこないんだろう。
どうせなら……
中止しちゃうと会場代とか何やかんやで赤字になる、
自腹切って払うのはイヤだから、イベントやります。
安全は保証出来ないし、会場が寒いけど、
停電区域の人が我慢してくれた分の電気ガンガン使って、
いつも通りのパフォーマンス見せるから、観に来てよ。
こんな時期に、最低に不謹慎だけど、それが俺たち流。ヨロシク!
……って正直に言ってくれたら、潔いんだけどね。
変に被災者応援って言っちゃってるのが、ウソ臭くてウソ臭くて……
喝だっ!