盤石だった習近平体制に不協和音が広がっている。
習近平の座を脅かしているのは江沢民や胡錦涛などの党長老だ。
そして習を引きずり下ろし李克強を後継者にする動きがあるという。
確かに上海や北京における「ゼロコロナ作戦」は、常軌を逸している。
いくら独裁国家でも国民をロボットのように扱ってはいけない。
中国の民衆は生活水準が上がり、それなりに昨日よりも良い生活が出来るのであれば、どんな政府でも一応従う。
しかし過度に日常生活が制限されれば「頭に来るだろう」
さらにも一つの時限爆弾が、「ロシアへの過度な肩入れへの危惧」だ。
これはどちらかというと富裕層が懸念している。
中国共産党の長老たちは親族の名義で海外資産を多く持っている。
この資産が調べられ没収されれば困るのだ。
未確認情報だが、鄧小平の長男鄧樸方が旧正月の挨拶と称して、江沢民、曽慶紅、胡錦涛、温家宝ら長老を尋ねた。
秋の党大会で習近平の続投を阻止して、李克強を後継者とする話をまとめたという。(雑誌選択)
しかし不思議なのは、習近平が「李昇習降」の動きに反撃していないこと。
そして目立つのは反習近平ともとれる李克強の活発な動き。
理不尽なウクライナ侵攻を行うプーチンと無理筋な「ゼロコロナ作戦」を行う習近平から目を離せない。