コロナウイールスが吹き荒れる日本列島だが、肝心の菅首相の足元がふらついている。
明らかに「首相の器」は重かった。
拙ブログですでに指摘しているような状況が出現している。
菅官房長官は「首相の器」なのか? 2019.11.28
統率者が、無言のうちに示す態度、姿勢、振舞いが、リーダーとしてのオーラを発揮する。
明治38年、日本海海戦。
連合艦隊司令長官東郷平八郎は、旗艦三笠に搭乗している。
副官たちが、防備されている司令塔の中へ、身を移すように勧めた。
しかし東郷は弾の飛んでくる艦橋の前方場所に仁王立ちして動かなかった。
当然戦死は覚悟のうえだ。
老提督のこの毅然たる姿勢が、艦隊の全員を心から感動させたのである。
そしてこの海戦はロシアのバルチック艦隊を完膚なきまでに叩き潰したのだ。
現首相菅義偉にこれくらいの覚悟と剛毅な勇気があるであろうか?
とてもあるようには思えない。
自民党が菅首相を選んだのは、党内力学の結果であって、我が国がコロナ過に襲われている時に、最適な人物を選ぼうという意思が欠けていた。
なんという自民党の「人材不足」
安倍晋三の8年近くにわたる「公私混同政治」に終止符を打つためには、反対の極にある石破茂を選択すべきだった。
菅義偉は無派閥だから、党内に安定した地盤がない。
従って後見人の二階俊博に頼らざるを得ない。しか「GOTOトラベル」をめぐってギスギスしだした。
安倍晋三との間合いも、もう少し引き付けてから「切る」べきだったが、事を急ぎすぎた。
今や周りを見渡しても「真の友」がいない。
これは明らかに「身から出た錆」、誰も恨むことは出来まい。
まさに今や「風前の灯」、窮地に立った菅義偉に駆け付ける援軍はない。
天に順う者は存し天に逆らうものは亡ぶ