ビールがうまく感じるのは、ひと汗かいた後に冷えたやつをグッとジョッキで飲むとき。
気温が少々高くても、空気が乾燥しているこの時期の北海道で飲むビールは最高。
私が愛飲しているのは、北海道限定販売の「サッポロクラシック」だ。
なんとサッポロビールの創始者は渋沢栄一だという。
格差拡大が行き過ぎて資本主義の限界が見え始めている。
そんな時には原点に返るほうが良い。
次の一文は約100年前の日本で渋沢栄一が語る。なんと新鮮な事か。
現代の人の多くは,ただ成功とか失敗とか言うことだけを眼中に置いて、それよりももっと大切な「天地の道理」を見ていない。
彼らは物事の本質をイノチとせず、カスのような金銭や財宝を魂としてしまっている。
人は、人としてなすべきことの達成を心がけ、自分の責任を果たして、それに満足していかなければならない。
渋沢栄一は「論語」を何度も読み込んでいる。もちろん老荘思想なども読んでいたであろう。
「天地の道理」などと言う言葉からそれが窺える。
老荘思想で好きな言葉は、「上善水の如し」。
この名前の酒もあるが時々飲むが美味く感じる。
最上の善は水のようなものである。水は善(この)んで万物を利するも、何物とも争はない。