はじめて1万円札が発行されたのは1958年(昭和33年)、絵柄は「聖徳太子」だった。
福沢諭吉に変わったのが1984年(昭和59年)。
こんど(2024年)渋沢栄一に変わった。
資本主義が行きつくところまで行って醜悪な様相を呈しているが、原点に戻って「論語と算盤」の世界を考えるのは良いことだろう。
渋沢栄一は語る、
国の富をなす根源は何かといえば、社会の基本的な道徳を基盤とした正しい素性の富なのだ。そうでなければ、その富は完全に永続することができない。
話は少し飛ぶが、2千円札は何処へ行ったのだろう?
ほとんど流通していない。だからどんな絵柄だったか思い出せない。
1枚だけとってあった2千円札をまじまじと眺めてみた。
表は沖縄の「守礼の門」、裏は紫式部だ。
「守礼」とは「礼節を守る」という意味で、琉球は礼節を重んずる国であるという意味だ。
2000年(平成12年)沖縄サミットを記念して発行された。この時の総理大臣は小渕恵三。
沖縄では2千円札の流通は盛んだという。
ここに「沖縄の意地」を見る思いだ。