日本のロックバンド、ムーンライダーズの11thアルバム。
ジャンル:ロック/ニューウェイヴ
オススメ度:★★★★★👑(実験的でありながらポップなムーンライダーズの名盤)
ムーンライダーズはバンド"はちみつぱい"のボーカルであった鈴木慶一を中心として結成されたバンド。日本ロック史の初期から活動するバンドでありながらコンスタントにアルバムをリリースし、時代に合わせて音楽性を変化させてきたことが特徴です。そのため、ムーンライダーズの音楽性を一言で表すことは困難なほど、実力的で特異なバンドとなっています。
アルバムタイトルはディランの「Don't Look Back」を見て、パッと思いついたとのこと。タイトルを訳すと「30を過ぎたやつのことを信じるな」となり、メンバー全員が30を過ぎたムーンライダーズのリアルさを見せつけてやろうと思い採用した経緯があります。
サウンドはポップだけど実験的なニューウェイヴとなっており、他に比較するようなサウンドがないほどエキセントリック。アルバムのコンセプトとして「ヘヴィメタルとオセアニアンサウンドがテーマ」と語っていることから、激しいギターリフとYMOに通ずるような独特の東洋感がアルバム通して発揮されています。
ハイライトはアヴァンポップな「9月の海はクラゲの海」、"何の価値もない もの こと 好き"と最後に歌われる「マニアの受難」、アルバムタイトルとなったニューウェイヴ調の「DON'T TRUST ANYONE OVER 30」、メロウでアンビエント風の「A FROZEN GIRL, A BOY IN LOVE」、凄まじいギターリフが展開される「何だ?この、ユーウツは!!」など。
総評としてムーンライダーズしか成し得なかった他に類を見ない独特のサウンドが印象的な、名盤の中の名盤であると言えます。
【トラックリスト】
1. CLINIKA
2. 9月の海はクラゲの海
3. 超C調
4. だるい人
5. マニアの受難
6. DON'T TRUST ANYONE OVER 30
7. ボクハナク
8. A FROZEN GIRL, A BOY IN LOVE
9. 何だ?この、ユーウツは!!
9月の海はクラゲの海
何だ?この、ユーウツは!!
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