カナダのロックバンド、ラッシュの8thアルバム。
ラッシュはハードロックやプログレをベースとしたポップでパワフルなサウンドが特徴のバンド。
ラッシュのメンバーは以下の通り。
・ゲディー・リー - ベース、キーボード、ヴォーカル、ペダルベース
・アレックス・ライフソン - ギター
・ニール・パート - ドラムス、パーカッション
これまで「2112」や「Cygnus X-1」などコンセプトに基づいた大作主義でしたが、本作では軽めにまとめられています。
これはラジオで流すために短い曲として纏める必要があったという経緯があります。
楽曲・演奏ともに前作より洗練されており、全米3位、400万枚売り上げるなど大ヒットを記録。
ポップだけどテクニカルなイメージを確立することになった重要な作品といえます。
以降、ラッシュはシンセサイザーの積極的な利用やヒップホップを取り入れるなど時代に合わせて音楽性を変化させていき、安定した人気を獲得することになります。
オススメはシングル曲の「Tom Sawyer」と「Limelight」、爽快感のある「Red Barchetta」、彼らの演奏を堪能できるインスト曲「YYZ」、「Witch Hunt (Part III of Fear)」など。
プログレとハードロックの良いとこどりといった感じであり、テンション高めで最後まで駆け抜けていくのでとても満足度の高い作品。
そしてポップな曲調とは裏腹に工夫された複雑な曲構成と高い演奏力も魅力であり、まさに一石二鳥の名盤です。
【トラックリスト】
1. Tom Sawyer
2. Red Barchetta
3. YYZ
4. Limelight
5. The Camera Eye
6. Witch Hunt (Part III of Fear)
7. Vital Signs
Limelight
私的にはsignalsが1番ですが、YYZは大好きな曲です。