名盤まとめブログ

ジャンル問わず名盤をまとめていくブログです。私は音楽ゲーム愛好家でもあり、音ゲー曲もまとめるのでぜひ聴いてみて下さい♪

【音楽アルバム紹介】Tubular Bells(1973) - Mike Oldfield

2024-02-21 21:57:18 | ・1970年代(洋楽)
イギリスのミュージシャン、マイク・オールドフィールドの1stアルバム。

マイク・オールドフィールドは2トラックの録音機材を個人で改造し、多重録音を可能にしてしまうほど宅録技術に長けていた人物。
本作もこの改造された機材を使用してデモVer.が作られ、当時は『Opus One(オーパス・ワン)』というタイトルでした。

このデモVer.を4トラックテープに移し、更に多重録音を重ねた結果完全したのが本作です。ちなみに楽曲の終盤にチューブラーベルの音も重ねられていますが、当初はその音に満足できず結果として巨大なハンマーでベルを叩いた時の音が使用されています。
このとき、大きく凹んでしまったベルがあったそうですが、アルバムジャケットのグニャグニャに曲がったベルはそこからきています。

楽曲はあらゆる楽器やメロディーがかわるがわる流れてくるといったイメージであり、プログレというよりマイクの頭の中の音をメドレーで繋いだという表現が個人的にしっくりきます。
正直なところチューブラー・ベルズのサウンドを言葉で説明することは難しく、聴いてもらうのが一番手っ取り早いです。

この楽曲は映画『エクソシスト』に使用されたことで有名ですが、マイク本人はシングル用にエディットされた『エクソシストのテーマ(原題:Mike Oldfield's Theme to the Exorcist)』をとても不快に思っていたようです。
マイクの作業と情熱をリスペクトするためにもぜひ、アルバム通して聴いてみてくださいね。

【トラックリスト】
1. Tubular Bells, Part 1
2. Tubular Bells, Part 2


Tubular Bells, Part 1



【音楽アルバム紹介】ラストエンペラー(1988) - 坂本龍一/David Byrne/Cong Su

2024-02-19 20:00:00 | ・1980年代(邦楽)
映画『ラストエンペラー』のサウンドトラック。
作曲を『坂本龍一』、トーキング・ヘッズの『デヴィッド・バーン』、中国の作曲家『蘇聡』の3名で担当しています。

映画『ラストエンペラー』は清の最後の皇帝であり、満洲国の皇帝にもなった『愛新覚羅 溥儀』の生涯を描いた歴史映画。
主演のジョン・ローンの演技と美しい顔立ちが魅力的な他、坂本龍一本人も甘粕正彦役として後半に出演しています。
映画の内容と評価については賛否両論ですが、印象に残る場面が多く、楽曲の質が極めて高いのでぜひ見て下さいね。

レコードのA面が坂本龍一の曲、B面がデヴィッド・バーンの曲という構成になっています。坂本龍一の曲はメインテーマをアレンジした壮大な曲が多く、デヴィッド・バーンの曲はシーンに合わせたBGMとしての楽曲がメインとなっています。

映画のサントラという位置づけですが、楽曲の質が高くある程度の長さもあるので、インストゥルメンタルのアルバムとしても十分に聴ける作品となっています。

幼い溥儀の戴冠式シーンで流れる「First Coronation」とラストシーンで流れる「The Last Emperor - Theme」は特に印象的です。その他、坂本龍一作曲の「Open the Door」、「Where Is Armo?」、「Rain (I Want a Divorce)」やデヴィッド・バーン作曲の「Main Title Theme (The Last Emperor)」と「Bed」なども名曲です。

【トラックリスト】
1. First Coronation
2. Open the Door
3. Where Is Armo?
4. Picking Up Brides
5. The Last Emperor - Theme Variation 1
6. Rain (I Want a Divorce)
7. The Baby (Was Born Dead)
8. The Last Emperor - Theme Variation 2
9. The Last Emperor - Theme
10. Main Title Theme (The Last Emperor)
11. Picking a Bride
12. Bed
13. Wind, Rain and Water
14. Paper Emperor
15. Lunch
16. Red Guard
17. The Emperor's Waltz
18. The Red Guard Dance


The Last Emperor - Theme




【音楽アルバム紹介】君繋ファイブエム(2003) - ASIAN KUNG-FU GENERATION

2024-02-18 19:02:23 | ・2000年代(邦楽)
後藤正文率いる日本のロックバンド、ASIAN KUNG-FU GENERATION(通称アジカン)の1stアルバム。アルバム名の読みは『きみつなぎファイブエム』。

オアシスやウィーザーに影響を受けた轟音ギターが鳴り響くオルタナティブ・ロックが特徴。全曲をフロントマンである後藤正文氏が作詞しており、内省的で文学的な歌詞も魅力となっています。
イースタン・ユースやナンバーガールと比較されることも多いですが、アジカンの魅力は自己の弱さを隠さず、轟音ギターに乗せて歌う姿勢にあり、それによりリスナーに寄り添った共感を得る作風となっています。

ハイライトは「フラッシュバック」からの「未来の破片」の流れと、疾走感のある「電波塔」と「夏の日、残像」、ナンバーガールをリスペクトした「N. G. S」、2ndシングル「君という花」など。

1st特有の初期衝動がしっかり発揮されつつ、綺麗にまとまっているのが良いですね。4thアルバムの『ワールド ワールド ワールド』と並んでアジカンの好きなアルバムです。
また、トラック2の「未来の破片」は「或る街の群青」や「新世紀のラブソング」と並んで、個人的にアジカンのベストソングです。

【トラックリスト】
1. フラッシュバック
2. 未来の破片
3. 電波塔
4. アンダースタンド
5. 夏の日、残像
6. 無限グライダー
7. その訳を
8. N. G. S
9. 自閉探索
10. E
11. 君という花
12. ノーネーム


未来の破片





【音楽アルバム紹介】bedtime story(2020) - リーガルリリー

2024-02-17 01:07:00 | ・2020年代(邦楽)
日本のガールズバンド、リーガルリリーの1stフルアルバム。
リーガルリリーはたかはしほのか(ボーカル・ギター)、海(ベース)、ゆきやま(ドラムス)の3名からなるスリーピースバンドであり、90年代〜00年代を彷彿させる轟音ギターが響くオルタナティブ・ロックが特徴。

オルタナ好きのツボを押さえた良質な楽曲もさることながら、ストーリー性を持った歌詞や自己の感情を表現した切ない歌詞が特徴。

ハイライトはエモーショナルな「GOLD TRAIN」、朗読が曲中に入る「1997」、不思議な切なさを持つ「林檎の花束」、駆け落ちを題材とした「キツネの嫁入り」、シングル曲「ハナヒカリ」など。

個人的にチャットモンチーがガールズバンドの到達点だと思っていましたが、リーガルリリーは同じくらい素晴らしく、それでいて異なるアプローチをしていて震えました。

まさしく新時代のガールズロックバンドであり、オルタナティブ・ロックの名盤としても聴かせてくれる作品となっています。
強いて欠点を言うならジャケットがやや不気味で楽曲のイメージに合っていないと思うこと。

【トラックリスト】
1. ベッドタウン
2. GOLD TRAIN
3. 1997
4. 林檎の花束
5. キツネの嫁入り
6. そらめカナ
7. ハナヒカリ
8. 猫のギター
9. まわるよ
10. 子守唄のセットリスト
11. ハンシー
12. bedtime story


1997
この楽曲以外にも「林檎の花束」や「キツネの嫁入り」など素晴らしい楽曲が揃っているので、ぜひアルバム聴いて欲しいです。



【音楽アルバム紹介】For Long Tomorrow(2009) - toe

2024-02-14 23:46:46 | ・2000年代(邦楽)
日本のポスト・ロックバンド、toeの2ndアルバム。
山嵜廣和(ギター)、美濃隆章(ギター)、山根さとし(ベース)、柏倉隆史(ドラムス)の4名からなるバンドでインストゥルメンタルがメイン。

透き通るようなギターにダイナミックなドラムが噛み合い、複雑で美しい楽曲を構成しています。
また、クラムボンの原田郁子や土岐麻子が一部ヴォーカルとして参加しており、インスト一辺倒ではないバラエティ豊かな作品として仕上がっています。

ハイライトは「After Image」、「エソテリック」、「Two Moons」、「グッドバイ」、「Long Tomorrow」などです。

余談になりますが、山嵜廣和氏はドラマ『ライフ』の音楽を担当し、美濃隆章氏はレコーディング・エンジニアとして『bonobos』や『sgt.』、『ゲスの極み乙女。』の音楽に携わっています。
そして柏倉隆史氏はthe HIATUSのドラマーとして活躍するなど、日本の音楽を表舞台から裏方まで支え続ける人物が集まっています。

【トラックリスト】
1. ここには何もかもがあるし、何もかもがない
2. ショウシツ点よ笛
3. After Image Feat. Harada Ikuko@Clammbon
4. エソテリック
5. Say It Ain't So Feat. Hoshikawa Yuzuru@Dry River Strings
6. Two Moons
7. モスキートンはもう聞こえない#1
8. モスキートンはもう聞こえない#2
9. ラストナイト Album Ver.
10. グッドバイ Album Ver. Feat toki asako
11. You Go
12. Our Next Movement
13. Long Tomorrow


グッドバイ