メイサと7人の外国人たち

アラサー元お水とキャラの濃い外国人達の冒険記

初夜(っていうか朝っぱら)の感想

2019-06-28 06:41:45 | アイアン
テレビでは何か食べ物のCMがやっていた。
私は早口のそれを聞き取れなかったけど、アイアンはあれ好き?と聞いてきた。
食べたことないと答えると、携帯でスパイスソースを見せてきた。



「これかけて食うと美味いよ。ちょっと辛いけど辛すぎない。
おっ、マジで?今ネットスーパーで半額じゃん」

「(ネットスーパーのページなのね……)
ふーん。あなた辛いもの好き?」

「食うけど、辛すぎるのは好きじゃないね。
君は?」

「私は好きよ。
アジア人は基本的には西洋人より辛いの強いし」

「だね。日本食って体にいいんでしょ?」

「まぁ、ね」

「俺知ってるんだぜ。日本食はヘルシーだから日本人は寿命が長いって。」

「それはそうだけど、塩辛いのよ。
だから高血圧の死亡率が他の国より高いの」



これは事実だ。
かつ、一応日本人らしく謙遜も含んでいる。
でもアイアンは日本人のそれと似たところがあって……



「にしてもだよ!有数の長寿国じゃん。
俺らの国の食べ物は、いろんなとこから持ってきて
全部に油加えただけだからね!
全然マシだよ」



この人は本当、軽くて、ウソつきで、温厚だ。
女たらしというか、人たらしだ。
私はそういう男と本気で恋愛したことはなかったけど、
やっぱり楽だなぁと思った。
私は彼の言っていた、普段はアジア人の女の子にかは行かないというのを思い出して、聞いた。



「で?アジア人の女とのベッドはどうだった?
何か違いはあった?」


アイアンはまじまじと私を見つめ、力強く、細い!と言った。
😂
まぁ確かに、一般的な西洋人に比べればガリガリだな(笑)
もちろん、ほっそーーーい、背がたかーーーい女の人もたくさんいるのだけど。
一般人は一般的に太っている。
私はアイアンのお腹に目をやった。




「あなたはその脂っこいもの食べてるからこういう……」

「ちょっ、見ないで見ないで!俺のお腹ホント太っちゃったんだから!」

「前は違ったの?違ったなら、何で変わったのよ」

「俺、4年前はこんなもんなかったんだよ」




ふーーーーーん。


結婚して四年目なの?



とは聞かなかった。
彼はなんでも細かく覚えている人間だ。
今日買ってきてくれたコーヒーも低脂肪ラテだ。
初めて一緒にコーヒー飲んだ時にしか言ってないのに。
(詳しくはトイレに連れ込まれた話の1つ前、チャラ男の回をご参照ください)
でも、太るってだんだんと太るから、キッカリ何年前にって言える時は何か理由だと思えるきっかけがあると思う。
例えば、転職とか、出産とか、不幸とか、あとその頃の私のように海外に引っ越したりとか。
で、男の人が太るきっかけで多いのは
まぁ、それだよね。



全部、予想だ、け、ど!



慌ててシーツでお腹を隠す仕草が可愛かったので、私は少し微笑んだ。
さっきまでずっと表情が固かった。
そりゃ体も固くなるよなぁ。



アイアンも私の反応が気に入らなかったのか、それともただの疑問なのか
彼はこんなことを聞いてきた。




続きます!