「どうしたら俺は君を満足させられるの?」
私はまた無表情に戻った。
「あなたじゃ無理よ」
「なんで?」
「感情的な盛り上がりが必要ですので。」
「どういうこと?」
「例えばあなたが私の彼氏なら超簡単だと思うわ。
あなたが私のこと本当に好きで、私もあなたのことが本当に好きならね」
「なるほどね。よくわかった。」
私はゴロンと背中を向けた。
アイアンは続けた。
「じゃ、君が俺の彼女になれば満足させられるわけね?」
「ま、そうなるわね。」
「それはそんなに難しくないよ。」
「はー?そう思うの?」
「うん。俺君のこと本当に好きだよ」
はー?!よう言うたな!と振り向いた。
でもすぐに鼻で笑った。
「あぁ〜オッケーそうね。あなたは本当に好きよね、私の体が。」
「いやいや?フツーに好きよ?
ま、身体もすごく好きだけどね。」
何言ってんだこいつ、とムスッと彼を横目に見た。
アイアンは余裕綽々な笑顔だ。
ベッドのすぐ隣の窓からは、きれいな青空がのぞいていた。
すごく気持ちの良い天気だ。
心地よい風が白いカーテンをふわふわと揺らした。
「本当に今日はいい天気だよね。」
「そうね。」
「メイサは車は好き?」
「は?はい好きですが。」
「じゃぁ今度車で迎えに行くからドライブしようよ。クイックドライブ。
この街をサクッと見よ。」
(°_°)
わざわざドライブ?
何のために?(笑)
あー、車でホニャララしたいの?←ひどい思考回路
「どう?」
「…ありがとう。車、好きだから嬉しいわ。」
「じゃ、決まりね。きっと楽しいよ!ハハ!」
なんかまともなデートみたいに聞こえるけど…
しかも彼氏とか何とかな話しした後にそれ提案する?
ま、どー考えても、あれだな。
満足させたいからだな。
あたしの心開かせようってことでしょ。
あんたはあんたで、ついでにホニャララ出来るもんね。
と、私は冷めた顔をしていた。
でもこの国でドライブはしたことがなかったので、
たしかにちょっと楽しみだった。
続きます!