ガチャン!と電話を切り(いや家電じゃないけど)
すぐにまた無視した。
メールをチェックすると案の定彼からメールがあって、今日5分だけ会えない?と書かれていた。
私はプンスカと返事を書いた。
『非通知で電話かけてくんな!!』
ほんで、その後に英語でも同じことを送った。
Googleトランスレーターさんはあまりあてにならないので、
奴がちゃんと意味を取れるか不安だったからだ。
アイアンはすぐに、ごめんよ、会社の電話に出てくれないからと返信してきた。
今日会えないかな?とも。
私は腕を組んで目をつぶった。
こんなにわかりやすく考え事をしている女も珍しい。
オッケーもうこんな非通知合戦で悩むのもヤダ。
謝ってもらってスッキリしたい。
私は返事を書いた。
『いいわ』
約束の時間は5時。
アイアンは奴のオフィス近くのスタバを指定してきた。
けれど私には、考えがあって。
髪を切った時に会いに行った場所を希望した。
駅の上の、小さな広場だ。
そこからはそう、船が見えた。
コツコツとヒール音を響かせながら、私は階段を上っていた。
ほんの1時間前にチャットしていたレオ(ニューキャラ)の言葉が蘇る。
『えー、メイちゃん大丈夫??なんて言ってそいつを振るの??』
レオは日本語がすこぶる上手なので、全部日本語で会話している。
私の英語の勉強にはあまり役立たないが、英語に疲れた時のおしゃべり相手にはちょうどいい。
レオは日本でITセキュリティの専門学校生をしているのだ。
私は答えた。
『まだ決めてないけど、とりあえずもう会う気はないって事は言うつもり。
そもそもあいつ結婚してると思うし』
『まぁそれならそいつは振られて然るべきだよね』
『そーなの』
正直、誰か本命がいるかもしれないなんて冒頭から予想できていたわけで。
それを自分が本気になってきてたからって責め立てるのもなんだか勝手な気がする。
でも例えあたしがあたしなりに悪かったとしても、
アイツはアイツで嘘をついて一発やってるわけだから、
その罪が軽くなるって話にはならない。
そもそもアイツ自体、あたしに対して熱心になってきてたんだから、
ここらでちゃんと正しいレールに戻しとかなきゃいけないだろ。
気をつけてねー!という優しいレオの言葉をバッグにしまい、
ついに例の場所にたどり着いた。
見ると、アイアンが立っているのが見えた。
グレーのパーカーにスーツのパンツ。
首にかけたゴツめのヘッドフォンは初めて見たけど、
ビシッと決めた髪やモジャモジャのヒゲはいつものアイアンだった。
ほんで、背が高くて脚が長くて顔が可愛い。
あぁぁぁぁーーーーーーーーー
ハンサムな男と戦うのんはタフやでーーーーーーー(涙)
アイアンが私に気づき、私はしかめっ面を作った。
戦いの火蓋、切って落とされちゃいました。
続きます!
すぐにまた無視した。
メールをチェックすると案の定彼からメールがあって、今日5分だけ会えない?と書かれていた。
私はプンスカと返事を書いた。
『非通知で電話かけてくんな!!』
ほんで、その後に英語でも同じことを送った。
Googleトランスレーターさんはあまりあてにならないので、
奴がちゃんと意味を取れるか不安だったからだ。
アイアンはすぐに、ごめんよ、会社の電話に出てくれないからと返信してきた。
今日会えないかな?とも。
私は腕を組んで目をつぶった。
こんなにわかりやすく考え事をしている女も珍しい。
オッケーもうこんな非通知合戦で悩むのもヤダ。
謝ってもらってスッキリしたい。
私は返事を書いた。
『いいわ』
約束の時間は5時。
アイアンは奴のオフィス近くのスタバを指定してきた。
けれど私には、考えがあって。
髪を切った時に会いに行った場所を希望した。
駅の上の、小さな広場だ。
そこからはそう、船が見えた。
コツコツとヒール音を響かせながら、私は階段を上っていた。
ほんの1時間前にチャットしていたレオ(ニューキャラ)の言葉が蘇る。
『えー、メイちゃん大丈夫??なんて言ってそいつを振るの??』
レオは日本語がすこぶる上手なので、全部日本語で会話している。
私の英語の勉強にはあまり役立たないが、英語に疲れた時のおしゃべり相手にはちょうどいい。
レオは日本でITセキュリティの専門学校生をしているのだ。
私は答えた。
『まだ決めてないけど、とりあえずもう会う気はないって事は言うつもり。
そもそもあいつ結婚してると思うし』
『まぁそれならそいつは振られて然るべきだよね』
『そーなの』
正直、誰か本命がいるかもしれないなんて冒頭から予想できていたわけで。
それを自分が本気になってきてたからって責め立てるのもなんだか勝手な気がする。
でも例えあたしがあたしなりに悪かったとしても、
アイツはアイツで嘘をついて一発やってるわけだから、
その罪が軽くなるって話にはならない。
そもそもアイツ自体、あたしに対して熱心になってきてたんだから、
ここらでちゃんと正しいレールに戻しとかなきゃいけないだろ。
気をつけてねー!という優しいレオの言葉をバッグにしまい、
ついに例の場所にたどり着いた。
見ると、アイアンが立っているのが見えた。
グレーのパーカーにスーツのパンツ。
首にかけたゴツめのヘッドフォンは初めて見たけど、
ビシッと決めた髪やモジャモジャのヒゲはいつものアイアンだった。
ほんで、背が高くて脚が長くて顔が可愛い。
あぁぁぁぁーーーーーーーーー
ハンサムな男と戦うのんはタフやでーーーーーーー(涙)
アイアンが私に気づき、私はしかめっ面を作った。
戦いの火蓋、切って落とされちゃいました。
続きます!
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