さぁーて、どうしましょう……。
トイレに腰かけ、私はまさにこんな感じ。
もう帰ったかしら?
それともまだ席にいるのかしら。
どっちでもいいけど、とりあえず、まぁ、私が悪い気持ちになる必要はゼロだから
戻りましょう。
と、スタスタ席に戻ると、
アイアンはなんと、先ほど買ったブラウニーを頬張っていた。
ブ、ブラウニー食べてる!!
あんな事あったあった後に!!!!!!!
コ、コイツどんだけ鉄のハートしてんだよ!!!!!!!!
私はおったまげて&呆れて言葉もなかった。
アイアンは私を見るなり慌ててブラウニーを片付け、
話し始めた。
「Hey Meisa, are you okay?
I’m really so sorry for made you upset but I didn’t mean to......
メイサ、さっきは本当にごめんよ。
でも怒らないで、俺は本当にそんな……」
「いや怒らない方が無理だろ。何言ってんだアンタ」
「本当に悪かったよ。機嫌直して。
外に出るかい?」
「ま。そうね……」
私は仏頂面のまま、
そしてアイアンはペコペコ謝りながら、私たちは外に出た。
その日は恐ろしく良い天気で、ピーカン晴れ。
私は綺麗なパステルカラーのマキシワンピをたなびかせながら、
スタスタと歩いた。
隣を歩くアイアンはずっと謝り続けている。
「本当に本当にごめんよ。俺、君のこと全然安い女だなんて思ってないよ。
君はすっごくゴージャスだし、可愛いし、最高だよ。
頼むから怒らないで」
「じゃー何であんなことしたのよ」
「I......I don’t know......
それは……わかんない……」
「You should know it.
いやわかれよ」
うん、そうなんだけど…とアイアンはポリポリしていた。
近くには小さい公園があって、
マジで意味がわかんないんだけど、アイアンは私と歩き回りたがり、
私はそれに付き合ってグルグルとその公園の周りを歩き続けた。
周りにはいくつか雰囲気のある住居が建っていたのだけど、
アイアンはそれを、あぁこれは何様式の建物だね!とか、
これは何々時代のだね!とか、いちいち言及していた。
相変わらずよく喋った。
ふーん。
建築関係に就いているわけじゃなくても、わかるわけね。
この国の出身だもんね。
私よりこの国の色々とかアルアル、当たり前に知ってるんだよね。
盗み見ると、アイアンはまだ上気した顔をしていた。
コイツがイカれてるのはよく分かったけど、多分クソ程悪い男じゃない。
少なくとも、彼と会話するのは私のトレーニングになる。
彼は日本語が全く話せず、そして、ネイティブイングリッシュスピーカーだから。
そう、私は本当に、ネイティブを探していた。
私は自分のキャリアにフォーカスしていたんだ。
不意にアイアンは聞いた。
「メイサ、君は付き合ってる人はいるの?」
「は?」
「それから、彼氏は何人いたの?」
「……忘れた。アンタは?」
「俺は3人。で、今は付き合ってないよ」
「で、セフレが何人もいるって?」
「は?えっ!?いない、いないよそんなの」
いないいない、フリーだよ、と彼は首を振った。
ふぅーーーーーーん。
ほんとかよ……。
アイアンは続けた。
「どんな人がタイプなの?」
「うーん……背が高くて」
「俺、背高い?」
「(頷く) あと、鼻が高い人」
「俺鼻高い?」
「(頷く) アンタは?」
「俺?俺のタイプ?うーん」
ちょっと考えてから、アイアンは笑った。
「俺、タイプっていうのはないと思うよ。
あ、そうね、まぁパツキンは好きじゃないよ。はは」
と、前を歩くブロンドのお姉さんを指した。
アンタ、聞こえるんじゃないの……(笑)
結局アイアンは、時間ギリギリまで私と歩き回り、
なかなか冷めない興奮を何とかしようとしていた。
途中でカフェに戻ろうよと言われたが、
いやそれトイレに戻るって意味だろと思ったので無視した。
全てが終わり、電車に乗り込むと、ドッと疲れそうなものだったけど
案外平気だった。
最近、思うようにいかなかった咲人のことが心労だったし、
その後は連絡もなかなか無かったし、
誰か操を立てなければいけない相手もいなかったわけで、
おまけにアイアンはどタイプの背が高いイケメンで、
トイレの一件を除けばスマートな奴で、
かつ、ネイティブだ。
いずれにせよネイティブとコミュニケーションを取る必要があって、
それがイケメンなら、ラッキーなだけだった。
あと、アクシンデントには慣れっこだしね。。。
でもこの時はまだ、これからアイアンともうちょっと深い関係になるということは
期待していなかった。
まさか、の展開が
この先に待っていた。
続きます!!
トイレに腰かけ、私はまさにこんな感じ。
もう帰ったかしら?
それともまだ席にいるのかしら。
どっちでもいいけど、とりあえず、まぁ、私が悪い気持ちになる必要はゼロだから
戻りましょう。
と、スタスタ席に戻ると、
アイアンはなんと、先ほど買ったブラウニーを頬張っていた。
ブ、ブラウニー食べてる!!
あんな事あったあった後に!!!!!!!
コ、コイツどんだけ鉄のハートしてんだよ!!!!!!!!
私はおったまげて&呆れて言葉もなかった。
アイアンは私を見るなり慌ててブラウニーを片付け、
話し始めた。
「Hey Meisa, are you okay?
I’m really so sorry for made you upset but I didn’t mean to......
メイサ、さっきは本当にごめんよ。
でも怒らないで、俺は本当にそんな……」
「いや怒らない方が無理だろ。何言ってんだアンタ」
「本当に悪かったよ。機嫌直して。
外に出るかい?」
「ま。そうね……」
私は仏頂面のまま、
そしてアイアンはペコペコ謝りながら、私たちは外に出た。
その日は恐ろしく良い天気で、ピーカン晴れ。
私は綺麗なパステルカラーのマキシワンピをたなびかせながら、
スタスタと歩いた。
隣を歩くアイアンはずっと謝り続けている。
「本当に本当にごめんよ。俺、君のこと全然安い女だなんて思ってないよ。
君はすっごくゴージャスだし、可愛いし、最高だよ。
頼むから怒らないで」
「じゃー何であんなことしたのよ」
「I......I don’t know......
それは……わかんない……」
「You should know it.
いやわかれよ」
うん、そうなんだけど…とアイアンはポリポリしていた。
近くには小さい公園があって、
マジで意味がわかんないんだけど、アイアンは私と歩き回りたがり、
私はそれに付き合ってグルグルとその公園の周りを歩き続けた。
周りにはいくつか雰囲気のある住居が建っていたのだけど、
アイアンはそれを、あぁこれは何様式の建物だね!とか、
これは何々時代のだね!とか、いちいち言及していた。
相変わらずよく喋った。
ふーん。
建築関係に就いているわけじゃなくても、わかるわけね。
この国の出身だもんね。
私よりこの国の色々とかアルアル、当たり前に知ってるんだよね。
盗み見ると、アイアンはまだ上気した顔をしていた。
コイツがイカれてるのはよく分かったけど、多分クソ程悪い男じゃない。
少なくとも、彼と会話するのは私のトレーニングになる。
彼は日本語が全く話せず、そして、ネイティブイングリッシュスピーカーだから。
そう、私は本当に、ネイティブを探していた。
私は自分のキャリアにフォーカスしていたんだ。
不意にアイアンは聞いた。
「メイサ、君は付き合ってる人はいるの?」
「は?」
「それから、彼氏は何人いたの?」
「……忘れた。アンタは?」
「俺は3人。で、今は付き合ってないよ」
「で、セフレが何人もいるって?」
「は?えっ!?いない、いないよそんなの」
いないいない、フリーだよ、と彼は首を振った。
ふぅーーーーーーん。
ほんとかよ……。
アイアンは続けた。
「どんな人がタイプなの?」
「うーん……背が高くて」
「俺、背高い?」
「(頷く) あと、鼻が高い人」
「俺鼻高い?」
「(頷く) アンタは?」
「俺?俺のタイプ?うーん」
ちょっと考えてから、アイアンは笑った。
「俺、タイプっていうのはないと思うよ。
あ、そうね、まぁパツキンは好きじゃないよ。はは」
と、前を歩くブロンドのお姉さんを指した。
アンタ、聞こえるんじゃないの……(笑)
結局アイアンは、時間ギリギリまで私と歩き回り、
なかなか冷めない興奮を何とかしようとしていた。
途中でカフェに戻ろうよと言われたが、
いやそれトイレに戻るって意味だろと思ったので無視した。
全てが終わり、電車に乗り込むと、ドッと疲れそうなものだったけど
案外平気だった。
最近、思うようにいかなかった咲人のことが心労だったし、
その後は連絡もなかなか無かったし、
誰か操を立てなければいけない相手もいなかったわけで、
おまけにアイアンはどタイプの背が高いイケメンで、
トイレの一件を除けばスマートな奴で、
かつ、ネイティブだ。
いずれにせよネイティブとコミュニケーションを取る必要があって、
それがイケメンなら、ラッキーなだけだった。
あと、アクシンデントには慣れっこだしね。。。
でもこの時はまだ、これからアイアンともうちょっと深い関係になるということは
期待していなかった。
まさか、の展開が
この先に待っていた。
続きます!!
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