メイサと7人の外国人たち

アラサー元お水とキャラの濃い外国人達の冒険記

君は彼女3号

2019-09-11 14:26:24 | アイアン
会いたーい、会えなーい、セクシーな写真送ってぇぇーーー

……と言うアイアンに会えず、
だんだんと私も寂しくなってきたみたいで。
ある日ついに、こんな事が起こった。



『あんたって本当どうしようもないわね。
他の男の子たちの方がよっぽどまともだわ……』

『あぁ、君の彼氏たち?俺の他に3人いるんでしょ?』

『いないわよ。』

『いるって言ったじゃん!俺のことNo.4だって!』

『言ってなっ…………あぁ〜、そういう意味だったの??』



アイアン、彼氏No.2に会いに行くの?って、自分のことだったのね!?
(俺は彼氏4号の記事をご参照ください。)
私はすっかりそうだと思っていなかったので、
(ていうかアイツが私に1号がいると思ってるって点でも謎だったし)
(忍ぴょんのことかしら)
超今更気づいてビックリ&ストンと腑に落ちた。



『なるほどね。
ま、彼氏はいないけど、どの子と比べてもあんたより紳士よ』

『ま、俺は別に自分が紳士だろうとなかろうと気にしないけどね。
どうせ君は俺のことが一番好きなんだから。ハハ!』



とウィンク付きで送られてきたのを見て、ムカッ&げんなりしたのを覚えている。



『……あんたってなんでそんなに自信満々でいられるのよ(笑)』

『俺は自信満々よ。
なぜなら、女の子はそれが好きだから!
……俺、合ってる?(笑)』



プッと吹き出した。



『今俺って何位なのよ?絶対4位じゃないでしょ?へへ』

『(知らんわ) さぁどうでしょうね』



実際は他にデートしてる子なんかいなかったし
タンク(タンクトップとケーキをご参照ください)とはその後一度出かけたけど
正直見た目も中身もタイプじゃないし
アイアン以上にメールもデート(と呼べるものではない)もしてる男の子はいなかった。
アイアンは言った。



『へへ、まぁいいよ。
最近はどう?忙しい?俺はもう忙殺されてる。←メールしてるがな
ストレスも溜まってるし、今夜はまた身体動かしにジム行くよ!
楽しみ。』



私はふと、寂しくなった。
相変わらずメールしているものの、
確かにアイアンの返信は前より滞るようになった。
私から連絡するのはどうも癪にさわったので、毎回彼からの連絡を待った。
ストレス溜まって、夜時間があるなら、
お気に入りの日本人に会いに行けばいいのに。
彼が私に対して稼働しているのは、昼間だけなのだ。



ポチ




ポチポチポチポチ




ピロリン




『よかったわね。楽しんできて。
また来週にでも会えたら嬉しいわ。
I miss you.』




完全に魔がさした。
んなロマンチックフレーズ、彼相手に一度も使った事がなかった。
でもナチュラルに出てきてしまったんだ。
素直になりたい自分が勝った。




ピロリン



すぐにアイアンから返信が来た。




ドキドキドキドキドキドキ








『I miss you too, No.3.
Hahahahaha!!!』
“俺も会いたいよ、彼女3号!”







ムッッカァーーーーーーーーー!!!!!!





こ、こっちがようやくちょっと可愛いとこ見せてやったっつーのに
コイツ、マジでムカつく!!!!!
キィーーーーーー!!!!



と怒りに任せて携帯をしまい込み、スーパースピードコツコツで道を行った。




………………ぷっ



フフフと笑いがこぼれた。
何度も思い出しては笑ってしまった。



お調子者で嘘つきな彼が、あえて私をムカつかせる内容を送ってきた。
それは彼の心が、私に開いているからだと感じた。
だから嬉しかったんだ。
私のことが特別になってきているんだと感じた。
だってアイアンは、いつもはすごくお喋りで社交的で、
すごく嘘つきだから。



あぁ、私今アイアンのこと好きなんだろうな。
彼の普通は見せない一面が見れて、それを見せてくれて、
嬉しい返事もらったなって思ったんだもん。
もしアイアンが俺もだよハニーって答えたら、超いつも通りの薄っぺらい軽い印象しか残らなかった。
本当じゃない、もしくは、体がだろうなと思っただろう。
だから、全然違う返事が来て、
意外だったのもあって凄く良い印象になってしまったんだ。



寄せては返す波のように
私達は
近づいては離れて
少しずつ浜を侵食して行っていた。



もっと侵食したかった。



アイアンがさらにメールを送ってきた。





続きます!

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