ツアーでアポイ岳に行ってきました。私個人で行く晴れの日にしか登らない軟弱登山ではないので天候が心配されましたが、快晴、風も穏やかで絶好の登山日和でした。
アポイ岳は日高山脈の南端付近の西海岸寄りに位置する山で、北稜沿いのピンネシリ(958.2m)および南東の幌満岳を含む山塊は、約1,500~2,000万年前の日高山脈の形成にともない、地下約60~75kmの上部マントルが上昇露出したとされる幌満かんらん岩体により構成される世界でも珍しい山だそうです。“かんらん(橄欖)”とは、中国名で“オリーブ”のことです。主要な鉱物であるかんらん石の学名“オリビン(olivine)”からきた名前で、表面がオリーブ色に見えることからそう呼ばれています(アポイ岳ファンクラブのHPより)。
標高は810.6mと低い山ですが、登山口のビジターセンター下は標高約71mで標高差があり、少しハードです。五合目までは西から東へ森の中をトラバースする緩やかなコースですが、五合目から七合目(馬の背)までは支尾根を登る岩場で急登が多くなります。7合目から山頂までは西からから東へ切り立った主尾根を登る岩場のコースとなります。また高山植物はアポイ岳固有で天然記念物に指定されているものもあり、北海道の山では1000m以上の高い所にしかないものも五合目(582m)ぐらいから頻繁に見られます。登山コース、高山植物、展望、どれも素晴らしく何度でも訪れてみたくなる魅力的な山でした。
写真は七合目(馬の背)からアポイ岳山頂を見たところです。稜線に登山ルートが続いています。「ふう、まだ、けっこうあるなぁ~」と汗を拭くところでしょうか。
アポイアズマギク。
チングルマ。大雪では7月中旬にならないと見られない花もここではもう見ることができます。
サマニユキワリ。
エゾキスミレ。珍しい黄色い花をつけるスミレです。こんなにたくさん見られるのは珍しいとガイドさんが言っていました。
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