(1976年)檀一雄死去
最後の無頼派作家とも称される。
代表作は『火宅の人』『リツ子・その愛』『リツ子・その死』など。
長女は女優の檀ふみ。
個人的には、太宰治について色々と読んでいく中で、彼の存在を知った。
檀はその若き日に太宰と深い親交があり、それについて綴った『小説 太宰治』を昔、興味深く読んだことがある。
先に彼を無頼派と紹介したが、これを読むと檀がごく真っ当な常識人に思えてくるから不思議(笑)。
勿論、檀本人が書いたものだからそういう印象を抱いてしまうのかも知れないが、その点を加味してもなお、太宰という男は無茶苦茶な奴だと言わざるを得ない。
親友の目を通してさえ、あんな風に描かれてしまうとは……。
いや、それもそうだが、それ以上に、そんなぶっ飛んだ男と親友になれる檀の懐の深さには驚くばかり。
僕にはとても無理。
何が彼をそこまで惹きつけたのだろう。
とにかく、太宰の作品は好きだが、太宰という男は嫌いだ……って、何故檀一雄の項目で太宰を語るんだ、自分(笑)。